日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

島を考える

大学の頃からすっかり、山のイメージ(登山ではなく、山仕事だが)になってしまったようだが、自分の人格(DNAと言ってもいいかもしれない)は、山系か海系かと考えてみると、ほんとは海系かもしれない。父方のルーツは五島列島の宇久島で、母方のルーツは鳥…

小笠原村

一度暖かくなったのに、寒波が往生際悪く戻ってきて、関東はまた冬の空に逆戻り。そんな空の下、小笠原の仕事のデータ整理に追われる日々。父島のあの空の下にいた日が遠い昔のように感じられる。 まだ2ヶ月しか経っていないというのに。せめて写真を日記に…

神保町

金曜の夜、高知→羽田の飛行機をキャンセル待ちしていたのだが、結局取れず、もう一泊して、土曜の朝イチ便で帰ってきた。で、相方がガイアに買い物に行きたいといっていたので、羽田から御茶ノ水に直行し、合流。ガイアの開店まで時間があったので、かなり久…

土佐源氏

一昨日調査で訪れた高知県檮原町。調査後、役場のAさんと飲んでいたとき、宮本常一の話が出たので驚いた。「宮本常一は、ここで何書いたと思うよ。土佐源氏ちゅう、艶っぽい色恋話を書いたんよ。」とうれしそうに話された。宮本常一の代表作「土佐源氏」の舞…

市民協働

昨日、とあるセミナーにパネラーとして参加する機会があった。街区公園、近郊緑地、農業、ダム、森林といった様々なフィールドでの市民協働(市民参加)の状況や課題についてパネラーが報告し、市民協働の今後のあり方についてディスカッションするというも…

海老根和紙

2月8日の日記で、柳橋歌舞伎のことを紹介したが、同じ地域(福島県郡山市中田町)に、もう一つの「宝物」があるので、紹介したい。海老根和紙である。 中田町海老根地区の和紙漉きの始まりは、明暦四(1658)年と伝えられている。和紙の原料となる楮が阿武隈…

薪炭キャンペーン・メールマガジン(第7号)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 薪炭キャンペーン・メールマガジン(第7号 2008/2/18) from 日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会 >>> http://www.sumimaki.org/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - □ 目次 [1.キャンペーン事務局からご挨…

きとうむら

3年ほど前なら、木頭村と書くところだが、今、木頭村は存在しない。「ダムを止めた村」として有名になった旧木頭村(読みは、きとうそん)であるが、2005年3月に、鷲敷町、相生町、上那賀町、木沢村と3町2村で合併し、那賀町となったのである。しかし、きと…

上勝町

調査で訪れた上勝町で、町長とお話する機会があった。 地域の暮らしを守るためには、国を変える必要がある。 国を変えるためには、地方から変わっていくしかない。 そういった諦めを超越した決意を持ち、一歩一歩変革の実現に向けて歩まれている方だと思った…

はてな

この日本再発見ノートは、株式会社はてなの「はてなダイアリー」というサービスを使って書いている。こうしたブログサービスは、数え切れないほどあるようだが、ブログを始めるにあたって、迷うことなくこの「はてなダイアリー」を選んだ。選んだ最大かつ唯…

倶会一処

GWに鳥取県赤碕にある墓のお参りに行ったときのこと。広い広い日本海の上に、広い広い空が広がっていて、 沢山のお墓は、海に向かって、立っている。「立っている」という表現はしっくりこない。広い海と広い空というナイスなロケーションを 求めて、墓石た…

筑波山

京都から関東に引っ越してきて、一番変わったことは、山が遠くなったこと。6年間過ごした京都では、大文字山の麓にある、その名もずばり「大文字ハイツ」という月2万円の安下宿に住んでいて、週3回は大文字山に登っていた。料理に使う水やお茶をいれる水は、…

柏という街

千葉県西部に位置する柏という街。8年ぶりにここに戻ってきて、早1年半。振り返ると、柏という街が好きでなかった。早く離れたいといつも思っていた。 小3から中学卒業までの7年間、海外に暮らしている間ずっと、「美しい日本」「自然豊かな日本」「心豊…

鳥海山

最近仕事が忙しく、なかなか山に登れない(それに寒いし・・・)。せめて日記だけでもということで、夏山の写真を載せてみた。一昨年の夏休みに登った鳥海山(標高2236m)。山登りの経験はそれほど豊富ではないが、この山は今まで登ったなかでも一番か二番目に…

靖国神社

今日、妻と二人で靖国神社に参ってきた。その二週間程前のある日、妻に「靖国神社にお参りしたいんやけど・・・」と突然言われたときは、返す言葉に窮した。「靖国神社」という言葉は、テレビや新聞で首相が参る参らないの報道がされたり、それに対して中国…

柳橋歌舞伎

3年間仕事で通った福島県で、農村歌舞伎「柳橋歌舞伎」(郡山市中田町柳橋地区)を鑑賞したことがある。お世話になっている人が、江戸時代に始まり脈々と継承されていたものの一時期途絶えていたこの歌舞伎を復活させたメンバーの一人で、今回是非にと誘って…

木曽節

昨年仕事で訪れた信州は木曽・上松。宴会の席で町の方が木曽節を謡ってくださった。とても心に残った。歌詞を教えてもらったので、以下に、備忘録として。****木曽のナァー ナカノリサン 木曽の御嶽 ナンチャラホイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ袷ナァー ナ…

火を焚きなさい

もうひとつ、このノートの書きはじめにあたって記しておきたい詩がある。山尾三省の「火を焚きなさい」。人が生きるということは、父と母によって灯された火を、心と身体のなかで、燃えすぎないように、くすぶらないように、細くてもいいから消さないように…

父の教え

今日、個人的なブログ「日本再発見ノート」を始めるにあたって、以下の文章を巻頭に掲載したい。宮本常一が、十五歳で故里を後にするとき、父に贈られたという言葉。このような「まなざし」を持つ人間になれるよう精進したい。+++村でも町でも新しくたず…