日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

鳥海山

最近仕事が忙しく、なかなか山に登れない(それに寒いし・・・)。せめて日記だけでもということで、夏山の写真を載せてみた。

一昨年の夏休みに登った鳥海山(標高2236m)。山登りの経験はそれほど豊富ではないが、この山は今まで登ったなかでも一番か二番目に良かった。

鳥海山は懐が深い、というのが印象。

まず、山裾が広い。
何度か登りに行った北アルプスの山は、基本的に勾配が単調で、頂上までひたすら登って登って登るという感じだったが、鳥海山は、少し登ると原っぱが広がり、さらに少し登ると池があり、さらに少し登ると高山植物の花畑が広がる、そんな繰り返し。植物を楽しんだり、のんびり原っぱに寝転んだりしているうちにいつのまにか頂上が近くに見えるところまで来ていた。とは言え、麓から車を使わず登ったこともあり、山頂の御室小屋についたときはへとへとだったが。

また、人々の関わりからも「懐の深さ」を感じた。
登る途中途中、色んな人に出会った。思いのほか地元の人が多かった。カラフルな登山ウェアを身にまとった人もいることはいるが、一見普段着のようなかっこをした地元の人も同じくらいいた。山頂の大物忌神社をお参りする人、月に一回は山菜やきのこを採りに登るという人、ランニング感覚で毎週のように日帰りで登るというおっちゃん。山麓周辺の人々の守り神として信仰されてきたというが、今もその「生活に密着した信仰」が息づいているように感じた。