日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

四国シンポジウム、結果概要アップ

1月25日に四国経済産業局主催で開催されたシンポジウム「四国発!高付加価値型森林ビジネスへの道」の結果概要がアップされたようです。

シンポジウム「四国発!高付加価値型森林ビジネスへの道」結果概要

根羽村長の基調講演、四国内の取り組み紹介、パネルディスカッション、どれもとても良かったです。

ちなみに、根羽村の取り組み概要は以下。

長野県の南端、矢作川の水源に位置し、約9,000haのうち92%が森林を占め、県内でも比較的早くから植林が行われてきた林業地である。人口1,180人、約450戸の全世帯が5.5ha以上の森林所有者であり、森林組合員でもある。
 根羽村が進める「トータル林業」は、森林整備から伐採搬出を手がける第一次産業、丸太を加工する第二次産業、製品を販売する第三次産業を森林組合が地域内で完結させる仕組みである。村内の森林から搬出した間伐材を村内で製材加工して付加価値を高め、「根羽すぎ」、「根羽ひのき」のブランドの住宅用材として都市部の施主に直接届ける邸宅管理システムを展開することにより、地域の森林整備・雇用の創出を図っている。特に根羽村の取組みの特徴は、森林組合、設計士、工務店が「伊那谷の森で家をつくる会」を結成し、連携しながらマーケティング、商品開発、営業、普及啓発等を進めている点である(現在取引する設計士・工務店数は80以上)。
 また、森林組合の製材工場が平成13年に長野県木材認証工場として認定され、確かな品質が保証されている点や、住宅施工地へ製品を直送することによって流通コストの大幅な削減を図っている点も特徴である。
 平成17年度からは、長野県・岐阜県・愛知県を対象に、根羽材を構造材または造作材で50%以上使用した場合、根羽スギ柱材を50本提供する「根羽スギの柱50本提供事業」を開始。内外の設計士・工務店に注目され、当初は予算の関係で年10棟に限定していたが、現在は40棟分を提供している。森林組合の営業は1人であるが、口コミで設計士等がお客さんを連れてくるようにになった。現在の産直住宅の建設実績は、年間約130棟、累計1000棟以上となっている。
 また、これらの取組みにより地域が活性化し、現在Iターン者が140人も居住するようになった。