水と器
今日は、はてなの新機能を使って、おえかきを。
最近やっている環境や森林関係の仕事を大きく分けると、普及啓発(意識づけ)を目的とした仕事と、制度づくりを目的とした仕事の二つがあるのだが、その二つをどう関連づけて捉えるのかについて思い悩むことがある。
普及啓発の仕事をやっているときは、情報の発信ばっかりやってても、社会の仕組みが出来てなければ、世の中変わらないよ、と思ったり、
制度づくりの仕事をやっているときは、仕組みばっかりつくっても、人の意識が変わらなければ、世の中変わらないと、と思ったり。
う〜ん。
双方は相容れないものではなく、表裏一体のものであることは理解してはいるものの、自分の中で腑に落ちていないのだ。このままでは精神衛生上もあまり良くない。
てなわけで、この二つをおえかきして、頭を整理してみようと思い立った次第。
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普及啓発は、行動スタイルの変革を目指すもの、制度づくりは、社会システムの変革を目指すもの、
と位置づけてみてはどうだろう。さらに、単純化して、
普及啓発=スタイルの変革、制度づくり=システムの変革、と言ってしまっても良いか。
ここで、一旦、スタイルと、システムの関係性について考えてみたい。
スタイルとは、流動するもの。システムは、固定したもの。といえるかもしれない。
さらに、そこで、イメージを分かりやすくするために、スタイルを、水に、システムを、水を湛える器に例えてみてはどうだろうか。
「行動」という水(スタイル)が、「社会」という器(システム)に流れ込む。
「行動」という水を沢山流し込んでも、「社会」という器が小さければ、水は、あふれて、行き場をなくしてしまう。器が大きければ、水はなみなみと湛えられる。
小さな器は、「未成熟社会」、つまり現状。大きな器は、これからつくろうとする「成熟社会」(私の仕事で言えば、「持続可能な循環型社会」という言葉が流行りだが)。
「成熟社会」をつくるプロセスは、絶え間なく水を注ぎ続けながら、少しずつ器を大きくしていく作業。
このように考えると、普及啓発と制度づくりは、一体不可分であるし、敢えて一体的に推進する必要があるように思える。
頭が整理できた。
うん、両方とも頑張ろう。
(はてなのお絵かき機能、ありがとう!)
追記
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