日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

市民社会のバリューチェーン@根津

昨日は、東京は根津に行ってきました。株式会社エンパブリックの広石さんに会いに。

広石さんとは、昨年環境省の仕事で知り合ったのですが、密かに(?)尊敬する方です。

僕の勝手な印象としては、「場づくり」「人づくり」「生きがいづくり」「仕事づくり」「地域づくり」を全部やっている人。しかも、「根津」というフィールドに拠点(「コミュニティスタジオ」)を作って、地に足をつけてやっている人。

さらにすごいと思うのは、「場づくり」「人づくり」「生きがいづくり」「地域づくり」などを、バラバラにやるのではなく、一体的に、ひとつのこととして取り組んでいること。そして、そのことを「地域に市民社会のバリューチェーンを創る」という簡潔かつ力強い言葉で、ズバッと表現してしまっていること。

このことが、エンパブリックのホームページには、以下のように表現されています。

従来の地域づくりでは、

  • 「地域のいいもの探し」など資源を発掘する
  • 新しい特産品などの商品開発
  • 地域生産物の地域内外への流通
  • 地域の担い手の人材育成
  • 地域情報ネットワークの整備

などがバラバラに行われてきています。
そのため、地域で、せっかく数多くの取り組みがなされているのに、「新しい価値を生み出し、届ける」という成果に結び付いていない事例が数多くあります。
一つ一つの取り組みをバラバラで行うのではなく、一つのつながりとして総合的にプロデュースし、成果に結び付けていくこと。そのためには、地域にバリューチェーンをつくるという発想が不可欠です。
地域の人が持っている知恵や経験という目に見えない資産も同様です。
街や地域には、豊かな経験や知恵、伝えたいこと・一緒に考えたいことを持っている人がたくさんいます。
しかし、一人ひとりの中にアイデアや想いがあっても、他の人と分かち合ったり、人と人がつながったりできません。。。

地域にいる人の経験・知恵・思いという資源をワークショップ(参加型勉強会)というパッケージ(商品)として開発し、他の人と経験・知恵・思いを分かち合える場を運営していく(流通)ことが一体となって運営できる場所、=「市民の知恵のバリューチェーンの拠点」がコミュニティ・スタジオです。
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自分は、まだ正直、「一つ一つの取り組みをバラバラで行」っている状態だ。一つ一つのことすら、まともにできていないかもしれない。
だけど、遠くない未来に、「一つのつながりとして総合的にプロデュースし、成果に結び付けていく」ことができるようになりたい。

そう強く思いました。ありがとうございます。