ナラ枯れと大文字送り火
雲ヶ畑に行く道すがら、京都の東山・北山の山々が赤く色づいているのが目に付いた。こんな季節なのだから、もちろん紅葉ではない。
ナラ枯れが、京都市内でも蔓延し始めているのだと言う。ひどいところでは、杉の植栽箇所以外は全て赤く染まっていた。
新聞やテレビなどでも連日大きく取り上げられているらしい。
市によると「三山」でのナラ枯れは2006年に初確認した。被害は年々広がり、07年に700本、09年には4千本、今年は猛暑の影響もあり2万本近くに上るとみられる。
府内では、1993年に旧大江町の約11ヘクタールで初めて確認され、96年に府北部を中心に287ヘクタールに拡大。その後、北部では伐採などで被害は縮小に向かう一方、被害エリアは京都市や宇治市などの南部に移り、09年は府内55ヘクタールで確認している。
京の「三山」のナラ枯れ、被害拡大防止へ : 京都新聞
しかもなんと、大文字送り火にまで影響を及ぼしているとのこと。
また、今年は火をともす松の割木の数を2割減の約250束にする。「火が大きくなりすぎて危険」との声があったことに加え、同山周辺でも「ナラ枯れ」が確認され、飛び火への対策を検討する必要が高まっていたためだ。
「ナラ枯れ」は、樹齢50年以上の大木を好むカシノナガキクイムシが侵入し、木が枯死する病気。「ナラ枯れ」した木は、乾燥しているため火が燃え移りやすいという。
asahi.com:「五山送り火」安全第一、入山規制・まき削減 - マイタウン京都
雲ヶ畑から下りてきて、鴨川デルタ近くの寺で仲間達と送り火を鑑賞した。
火は一見これまでの大きさと変わらないように見えたが、雲ヶ畑のことや、ナラ枯れのことを考えていた。
今回、久々に訪れた京都で色んなことが起きていることを知った。自分ができることはなんだろうか。