みたき園@智頭町
先日鳥取にお宮参りで帰った折に、智頭町長を訪ねました。
3月6日に浜松市で開催した「まち・もりシンポ」への出演の御礼と、近況報告に。
(参照:浜松「まち・もりシンポ」、満員御礼! - 日本再発見ノート Rediscover Japan.)
相変わらずのパワーとホスピタリティに圧倒されました。町長室で10分ほど話したら、「連れていきたいとこあるから、オレの車に乗りんさい」てな感じで、智頭町芦津集落の「みたき園」へ。町長が経営されている観光施設です。
うわさには聞いていましたが、予想以上に良いところでした。杉の林内に、町内から移築された古民家が立ち並び、民家の間を小川が流れ、水車を回す・・・、遠くからは滝の音も。
こういった民家を使った観光施設は全国至るところにあり、陳腐化しているところも多いわけですが、この「みたき園」は他と一線を画している印象を受けました。というのは、民家の中にしても外にしても、隅々まで手入れが行きとどいており、また遊び心満載の小物や調度品が置いてあり、そして、町長の奥さんも含めスタッフの皆様がきびきび動いてらっしゃって、全く古臭さを感じさせない、クリエイティブ感じなのです。
智頭町を外から見ていて、小さいながらもキラリと光るクリエイティビティを感じていたのですが、まさにこのみたき園は智頭町のミニチュア版のようです。
ちなみに、このみたき園は、東京から町に戻ってきた若き日の町長が、集落をぶらぶらと歩いていて、たまたま恰好の良い岩壁があるのを見つけて、「あそこから滝を流して、それを見ながら酒を飲んだらおいしいだろうなあ」と想像(妄想?)したところから、始まったようです。
まわりに気が狂ったと言われながら、滝を作り、民家を移築し、山菜料理を研究し、今に至っているようです。妄想力、強し。
ちなみに、智頭町のまちづくりは、一見町長が強力なリーダーシップでぐいぐい引っ張っているようにも見えますが、本質は住民自治。住民が発案し、住民主導で事業を回していく伝統が根付いています。
昔から有名な「智頭町活性化プロジェクト集団」(CCPT)、「ひまわりシステム」、「日本1/0村おこし運動」や、一昨年から始まった百人委員会など数々の住民自治の仕組みが生まれています。
学ぶべきことがまだまだありそうです。また、お手伝いもしていきたいと思っています。
今回は短い滞在でしたが、また訪町するお約束をして、智頭急行に乗りこみ、帰路につきました。