日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

お宮参り


日曜日に、鳥取の聖神社で娘のお宮参りをしました。

その土地の守り神である産土神(うぶすながみ)に赤ちゃんの誕生を報告し、健やかな成長を願う行事です。昔は、氏神さまに参拝して新しい氏子(うじこ)として神さまの祝福をうける行事とお産の忌明けの儀式の意味合いもありましたが、現在では無事に生まれた感謝と健やかな成長を願う行事となっています。
お宮参り [赤ちゃんの行事・お祝い] All About

お宮参りは、一般的には「女の子では32、33日目がよい」とされているそうですが、冬はインフルエンザが流行っていて千葉-鳥取の移動が不安だったりで、まあ暖かくなってからでいいかとのんびり構えていたら、既に7ヶ月も経ってしまっていました。

まあ、産土神さまも、大目に見てくれることでしょう。

私はそもそもお宮参りという行事を知らなかったのですが、今回やってみて、いろんな決まりがあることを知りました。

例えば、赤ちゃんは、「父方の祖母」(つまり、私の母)が抱くのが決まりのようですが、これは、お産がけがれたものとする考え方からきたもので、忌明けが済んでない母親に代わって父方の祖母が抱くようになったそうです。母親がお参りに参加しないことをしきたりとした地方もあったそうです。

また、私はやりませんでしたが、子供の額に『犬』の字を書く風習もあるそうです。これは、アヤツコと呼ばれ、異なった世界が交差することを意味する印で、それが転じて魔よけと見なされるようになったものと考えられるそうです。
(参照:お宮参りの雑学 /大阪市西区の写真館 マツイ写真場

なるほど、なるほど。

でも、まあ、私にとって、今回一番嬉しかったことは、96歳になる祖父(娘にとっては曽祖父)に、娘を見せられたことでした。

ほぼ一世紀も歳の離れた二つの命。

娘が祖父と同じくらい生きたとしたら、二人は、200年、つまり二世紀の時間をリレーすることになります。気の遠くなるような時間を二つの命がつなぐのです。これは、もうロマンとしか言いようがありません。

そして、ふと自分の曾祖母(祖父の母)のことを思い出しました。私が物心が僅かについた頃に、95歳で大往生を遂げた方。かすかな記憶があります。

その曾祖母と私も、二人で、二世紀の時間をリレーしているのです(私が百歳まで生きたらですが・・・)。なんだか、自分が時空に溶けていくような妙な感覚になりました。

人はみんな時間のリレー走者なんだなあと。元気にしっかりとバトンをつないでいきたいものです。