日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

薪炭キャンペーン・メールマガジン(第13号)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
薪炭キャンペーン・メールマガジン(第13号 2009/03/08)
from 日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会
>>> http://www.sumimaki.org/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                                                                                                                  • -

□ 目次

[1.キャンペーン事務局からご挨拶]
● イベントラッシュ!!(事務局長 嶋田俊平)

[2.最近のヘッドライン]
●料理もできる薪ストーブを開発@長野県富士見町/など

[3.キャンペーン事務局からのお知らせ]
●オープン・ミーティング(計3回)を開催しました!
●キャンペーンにご参加ください!
●「火のある暮らしのはじめ方」好評発売中!好評発売中(3刷)!!

[4.今後のイベント情報]
薪炭サミット〜地域の森林から生まれる薪炭を使おう〜(4/19)

[5.コラム「炭わが人生」]
●LCA−CO2と薪炭利用社会(国際炭やき協力会 広若剛)

                                                                                                                  • -

[1.キャンペーン事務局からご挨拶]

こんにちは。事務局・嶋田です。
関東では、早くも春の陽気が感じられる日が増えてきました。皆さまがお住まいの地域はいかがでしょうか。
さて、薪炭キャンペーンでは、ここ最近イベントラッシュでした。
11月〜2月にかけては、計3回のオープン・ミーティングを開催しました。
このオープン・ミーティングは、様々な分野の方に話題提供をして頂いた上で、薪炭の利用の拡大や地産地消の可能性についてディスカッションする場です。
第2回オープンミーティングでは、日本唯一の木炭専門紙である、「チャコールタイムス」主幹・杉山博雅さんに、国産木炭の生産・流通構造の変遷、利用拡大のボトルネック等について、お話をして頂きました。
第3回オープンミーティングでは、本場のナポリピッツァの味と伝統を守り伝える「真のナポリピッツァ協会」日本支部の副支部長であり、総料理長として、都心部で薪窯のピッツェリア「パルテノペ」を切り盛りされている渡辺洋一さんに、都市部のピッツァ店で薪を使う苦労や工夫についてのお話をして頂きました。(ミーティングのあとには、焼きたてのナポリピッツァも頂きました!)

今後もこのオープン・ミーティングをちょくちょく開催していく予定にしていますので、ご都合があえば是非ご参加ください。

また、4月には、火のある暮らしネットワークの参加団体の交流・情報交換を図るイベント「薪炭サミット」も開催予定です。(詳細は、[4.今後のイベント情報]をご参照ください。)

この機会に皆さまにお会いできれば幸いです。
それでは、メルマガ第13号をお楽しみください。

                                                                                                                  • -

[2.最近のヘッドライン]
2009-3-1: 古新聞紙の薪を制作販売@長野県富士見町
2009-2-27: 里地里山にピザ窯を!プロジェクト
2009-2-16: 雲ヶ畑中学校が最優秀賞@ストップ温暖化『一村一品』大作戦
2009-2-11: 雲ヶ畑中学校、薪ストーブ等でCO2が8割減った@京都府京都市  
2009-2-9: 滝ケ原町鞍掛山を愛する会@石川県小松市、加賀市  
2009-2-5: 薪ストーブの使い方の違いについての発見  
2009-2-1: 雑木の丸太をプレゼント@野山北・六道山公園(武蔵村山市・瑞穂町)  
2009-1-25: 薪のかまどであんこ作り@東京都小金井市  
2009-1-24: 『火のある暮らしのはじめ方《交流会》』(大阪・泉佐野)  
2009-1-18: 薪炭生活@カナダ
2009-1-9: 薪窯ピッツァ店オープン@愛知県名古屋市
2009-1-6: 料理もできる薪ストーブを開発@長野県富士見町
キャンペーンHPのトップに『バイオマス情報ヘッドライン』を設置しています。 
 このシステムは、全国各地(海外も含め)の、薪炭等のバイオマスに関連す
る旬のニュース、面白いニュース、豆知識などを、自由に投稿してもらい、紹
介しあうものです。どなたでも自由に投稿して頂けますので、奮って投稿くだ
さい。
投稿は右のページから!  http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi

                                                                                                                  • -

[3.キャンペーン事務局からのお知らせ]

◆オープン・ミーティング(計3回)を開催しました!

新年を挟んで計3回のオープン・ミーティングを開催しました。
ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました。

11/29 第1回オープンミーティング 「東京の薪炭利用を考える」
1/29 第2回オープンミーティング 「木炭の流通の実態を探る」
2/18 第3回オープンミーティング「都心で薪を使う。その工夫とこだわり」

◆キャンペーンにご参加ください!
日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーンでは、参加者・参加団体を募集しています。(現在、キャンペーン賛同団体は55団体です。)
http://www.sumimaki.org/01/san.htm

個人の登録も大歓迎です。以下から登録いただけます。
http://www.sumimaki.org/formmail/form.cgi?ctl=personal_select

◆「火のある暮らしのはじめ方」好評発売中!!
薪炭キャンペーンで製作に取り組んできた書籍『火のある暮らしのはじめ方』が出版されました。この本では、薪炭による「火のある暮らし」をさまざまな形で 実践されている方に、その魅力を語っていただきました。
また、薪炭等のバイオマスに関する基礎知識、火の扱い方、火の持つ様々な効果や歴史など沢山のノウハウ・情報を紹介します。この本が、皆さんの「火のある暮らし」の第一歩となれば幸いです。

編集:日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会
発行:社団法人農山漁村文化協会
仕様:B5判、96頁(カラー64頁)
定価:1,500円(税込み)

                                                                                                                  • -

    
[4.今後のイベント情報]

薪炭サミット〜地域の森林から生まれる薪炭を使おう〜
○開催日時:2009年4月19日(日) 14:00〜17:00

○会場:国営昭和記念公園 花みどり文化センター 研修室
http://www.showakinenpark.go.jp/green-culture/portal/normal.php?category=access

○構成:
▽基調講演
 ポール・キャスナー氏
 (ファイヤーサイド株式会社 代表取締役)
薪炭キャンペーンの紹介
▽各地の活動報告
▽パネルディスカッション

※イベント名、時間、構成等は現時点での予定です。詳細が決定次第改めてご案内いたします。
※申し込み先、来場方法等も別途ご連絡します。

                                                                                                                  • -

[5.コラム「炭わが人生」]

File12.LCA−CO2と薪炭利用社会

 前のメルマガで日本バイオ炭普及会(Japan Biochar Association=JBA)設立の動きを書いた。バイオ炭の定義は「バイオマス由来の炭で生物の活性化に効果があるもの」で、日本では30年前から研究・利用が進んでいたものの、世界ではあまり知られていなかったが、近年の食糧危機と炭酸ガス削減ブームの動きの中でにわかに注目されてきたものである。

 JBAの設立目的の一つにバイオ炭のLCA-CO2の研究がある。これは炭を燃料用以外に用いることが本当に炭素固定につながるのかということだ。言うまでもなく炭をやくと原料中の炭素がある程度ガスとして放出されてしまうし、原料の採取・加工・運搬や炭化炉製造、炭の施用などの際にもエネルギーが必要で、つまりは炭素が放出されてしまうわけだ。
 さらに土壌に施用したとして、それが本当に長期間土の中で留まっているのかについてもその動態を明らかにする必要がある。せっかく効率の良い炭化炉を使ってもその炭をやたらと遠くまで運んで使っていては何にもならないし、田んぼに炭を入れた時のように、かなりの部分が流されてしまっては本当に炭素固定になっているとは言えないからだ。

 この生産から消費までトータルで考えるLCAは炭素削減を考える際に重要なツールである。しかし、これは計算がかなり面倒で複雑なもので、一般の人には入り込む余地がない。そんなものを使ってお墨付きをいただいても本当に炭素削減になっているのかな?と訝しむ人もいるだろう。
 この、ある程度のところから専門性が俄然高くなってついていけなくなってしまうところが温暖化問題の胡散臭いところでもある。

 だが、何といってもLCA的に一番いいのはバイオマスが豊富な山村に人が移り住んで、そこに捨ててある間伐材や枝などをせいぜい乾燥する程度の簡単な手間をかけてエネルギー的用途を含めてしっかり利用することだと思う。
 現在、日本のエネルギー消費の総量は、日本の国土で産出されるバイオマスではおそらく足りないだろうが、山村に人が住むことで薪炭に限らず農産物の遠隔輸送が不要になったり、地域の人口が増えることで、地域内で経済が循環し、エネルギー消費の総量そのものが減ることも考えられる。

 今、派遣切りやリストラで仕事を失った人たちがたくさんいるが、そういう人たちこそ是非山村に入って荒れた田畑を復元し、自分の手で食べ物を作り、薪を割り、全国で7000を超える限界集落地域の重要な支えとなって欲しいと思う。
 政府からもそういった新規参入がスムーズになるようなバックアップが欲しい。

 炭はともかく、薪というのは遠くまで運ぶと運賃の方が高くなって割に合わない。つまり薪が流通する社会というのは、ある狭い範囲の地域でモノが循環している社会である。そう考えると、ただ薪の利用の復権と言っても、それを実現させるための社会まで構想せねばならない。
 だが、世界経済が行き詰まり、先の見えない今こそ、次のあるべき社会について議論する必要があるだろう。そして薪炭もその一つの手がかりになるのではないだろうか。

*注)日本バイオ炭普及会(Japan Biochar Association)のホームページは、こちら↓
各種資料を見ることができます。
   http://www.geocities.jp/yasizato/JBApreparative.htm

                                                                                                                  • -

※今回は、[キャンペーン賛同団体紹介]と[薪炭クッキング]はお休みです。

                                                                                                                  • -

*編集後記*
 2009年最初のメルマガは、いかがでしたか。編集者がさぼっていたおかげで、発行が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
 さて、世界同時不況は、期せずして日本の経済構造の脆弱さを露呈してしまいました。輸出産業で外貨を稼ぎ、公共事業という形で地方に配分する、という戦後の経済成長を支えた「日本の国家経営」モデルがついに破綻した、ということです。
 中山間地域は持続可能な発展を迫られることになり、いよいよバイオマスエネルギーの重要性も増してくることでしょう。希望を失わず、知恵を出し合って、よりよい社会を作っていきたいものです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行:日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会事務局
〒198-0036
東京都青梅市河辺町5-10-1 セントラルビル2F
(株)森のエネルギー研究所内 薪炭キャンペーン
e-mail:info@sumimaki.org
tel:0428-28-0010 fax:0428-28-0037
http://www.sumimaki.org/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━