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日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

「海と田んぼからのグリーン復興プロジェクト」の会議に参加しました。

宮城 岩手 福島

この前の日曜日(10/6)は、東北大学で開催された「海と田んぼからのグリーン復興プロジェクト」の会議に参加してきました。7月に、博報堂の川廷さんに誘って頂き初めて参加し、今回は2回目の参加になります。

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震災直後から始まったこの会は、今回で第13回を数えるそうで、50名くらいが参加していました。地域で頑張っておられるNPO、研究者、企業、個人がカジュアルに、フラットに意見、情報を交わす場で、皆さん手弁当での参加にも関わらず、2年以上も続いていることが、この場の貴重さ、意義を証明していると思います。

僕自身、参加する以前は、僕らみたいな起業したてのベンチャーが東北復興のために出来ることなんてあるんだろうかと、モヤモヤしてたんですが、7月の会議に参加させてもらって、色んな方からコラボのお話を頂き、早速、いくつかの仕事が始まっています。

東北のために何かしたい、けど分からない、という企業の方に、おススメです。(以下のページに次回の案内が告知されると思います。)
https://sites.google.com/site/greenfukko/

さて、12時半から、19時半まで、2回の休憩を挟みつつも、7時間ぶっ通しで行われた会議での膨大なインプットをまだ消化しきれていないのですが、二つほど、特に印象に残ったことを書き記します。

○現場で頑張っておられる方の目標設定が素晴らしかったこと

例えば、仙台市の沿岸部である荒浜から来られた地域の農業リーダーの方がおっしゃった言葉。(ちなみに、荒浜は、9集落400戸の地区で、200人近い方が犠牲になったとのこと。また、農地は全て海水に浸かってしまったとのこと。)

「集落に農地が100haある。100haの農地を再生させて農業をやっていくためには、フルタイムで働ける若者3人と、それをサポートする高齢者が10人くらいいれば、なんとかなる。この3人をどう育てるかが、今後5年間の最重要課題だ。」

「今すべきことは、目先の欲に囚われるのではなくがまんすること。20年後に子供や孫たちに、『父ちゃんやじいちゃんは良いものを残してくれた』と言われるために、がまんして頑張ろうと、地域の大人たちに言っている。『未来の他者のために』という言葉を大切にしていこう。」

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今、世の中に沢山の○○復興計画、○○復興ビジョン、○○再生ビジョンが出来てきていて、僕もたまに読んだりするが、今回活動報告された、現場のリーダー達の言葉のほうが格段にリアリティがあった。

やっぱり、復興ってのは、(復興に限らず、地域づくりってのは)トップダウンに偏りすぎちゃだめで、現場からのボトムアップ主導でいかないとうまくいかない、という思いを新たにした。

○力強く前進している地域の現状、そして自分の役割を肌で感じられたこと

宮城県山元町から来られた方は、ぶどう園のぶどうの木わずか3本を除いて全て津波に流されてしまったと言う。しかも、山元町はベッドタウンだったので、鉄道が寸断されてしまったことで、電車で通勤・通学していた町民はみんな町を出てしまったと言う。40人クラスだった小学校には15人しか残ってないと言う。

だけど、その方は、3本のぶどうの木からぶどう園を復活させて、さらには、観光型のワイナリーを作って、それを核に地域を再生したい。防風林としてコルク樫を育ててワインの栓も地域内でつくれるようにしたり、その樹下で豚を買ってイベリコ豚のようなブランドに育てたいという夢を熱く語っておられた。

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宮城県の浦戸諸島から来られた若い牡蠣漁師さんは、震災前から浦戸に通って牡蠣の養殖方法を学び、住民票を移していよいよと言うときに(なんと、住民票を移した翌日に震災!)、家も養殖用資材もすべて流されてしまったと言う。

だけど、もうあきらめて街で働いたほうがいいという周囲の助言に耳を貸さず、浦戸に残り、SNSを駆使して全国に支援を呼びかけ、2ヶ月で何億円もの寄付金を集めた。これが、浦戸諸島の復興のスピードを助けてくれたと。

で、その後の2年間は、寄付してくれた方々ひとりひとりに、海産物を送ることに専念してきたと。そして、ようやく御礼もひと段落したので、これから自分達で商品を生産して売っていきたいとおっしゃっていた。

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このような現場からのお話を聞いて、復興は現場現場で、力強く前進しているんだなあということを肌で感じることができた。

いよいよ被災した事業者さん、生産者さんのものが、一般の商流に流れ始める、地域の外に流れ始める、商流に血が通い始めるということを肌で感じることができた。

そして、僕らが、日本百貨店やラボショップなども含め、地域の産品の商品開発や販路開拓をお手伝いしている僕らが、お役に立てることも、これから、いよいよ増えてくるだろうということを感じることができた。

聞いていて、武者震いするような気がした。

いくつか具体的な案件もあるので、それらを成功させることで、微力ながら、この機運、この流れを後押ししていくことができればと思います。

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