海水×海砂×森林×太陽=最高の塩
自然エネルギーと地域の伝統文化の関わりをテーマにしたテレビ番組制作のサポートのため、全国で唯一「揚げ浜式製塩法」が継承されている奥能登は珠洲に行ってきました。
いやはや、非常にCOOLでした。能登半島って、海のすぐ側まで山が迫っているのですが、海と山の間の狭い空間に、まず、海辺の砂を敷き詰めます(塩田)。そこに海水を汲み上げて撒きます。太陽が水を蒸発させます。これを何度か繰り返した砂を海水でろ過すると、濃い塩水が出来ます。それを、裏山の雑木や茅を燃やして煮詰めます。と、甘さすら感じるような滋味のある塩が完成。
半径数百m以内の資源しか使ってません。
これが一般流通している食塩に価格やボリュームで勝てないことは自明ですが、この世界観こそ、現代の人類の英知・技術を結集して目指すべきだし、取り戻すべきなんですよ!と、今さらながら、改めて思ったわけです。
非常に良いものを見させてもらいました。
帰り道には、輪島の白米千枚田。実際に千枚以上あるらしいです。一番小さい田は、0.2平米(20cm×1mくらい)とか、先人の米づくりへの凄まじい執念を感じます。
それにしても、能登空港は、飛行機が3割増しくらいで格好良く見える空港でした。