日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

おがさわら丸「出港の時」 (東京都・父島)

小笠原諸島最大の島である父島。東京とは唯一の定期船「おがさわら丸」により約26 時間で結ばれています。6日で1 往復する「おがさわら丸」が二見港を出港する時には、さまざまなドラマがあります。多くの島民が見送りに来て「また来いよ」「また来るよ」と声をかけ合い、小笠原での楽しい旅行の思い出を振り返りながら、おがさわら丸の汽笛とともにその別れの寂しさも最高潮に達します。また出港後も多くの見送り船がしばらく並走し別れを惜しみ、最後には船からダイブして見送るといった風景も繰り広げられます。父島ならではの感動的な別れの時です。
東京都・父島

「出港後も多くの見送り船がしばらく並走し別れを惜しみ、最後には船からダイブして見送るといった風景」、これ本当です。
一昨年、調査で4週間ほど父島に滞在したときは、見送る側で2回ダイブしました。あと、最後に見送られるときは、ダイブしてもらいました。(上の写真は東京に帰る船から撮ったもの。思い出すとジーンときます・・・)

他の島でもこういった「風習」はあるのでしょうか。

島に行く唯一の手段が船。しかも25時間の航路で週1便。小笠原諸島の過酷な交通事情がそうさせるのかもしれません。次会えるのは何年後だろう、もう二度と会えないかもしれないという思いが、衝動となって体を海に投げ出させるのでしょうか。