国をつくる
春から色々とご指導頂いている、静岡県森林組合連合会会長で元掛川市長・榛村純一さんの言葉。
「山村に愛着と誇りを持って暮らせる国をつくるのが目標だ。」
昨日雑談中に何気なく発せられた言葉だけど、とても心に残った。
「愛着と誇りを持って暮らせる山村をつくる」という言葉なら色んな人が使っているだろうが、「山村に愛着と誇りを持って暮らせる国をつくる」というのはあまり聞いたことがなかった。
今までの山村振興策は、まさに「山村をつくる」ことに主眼を置いてきた。
だけど、山村はそれだけでは存在し得ない。
都市住民が山村に関心を持ち、交流が生まれ、山村の商品・サービスが都市で売れて、その結果安定した生活や活気ある産業が成立して初めて、山村の住民の心に「愛着と誇り」が生まれる。
そう考えたとき、本来の山村振興は、都市の在り方、都市住民の意識、交流の在り方などを含めて、都市や農山漁村の総体である「国」をデザインしないといけない。
「国」の在りようがまずあってこその「山村」なのだ。
そんなふうに理解した。