日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

北京ダック

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北京週報日本語版によると「北京ダックの老舗「全聚徳(ぜんしゅとく)」の経営陣が、伝統的なナツメの木の炭火を使うのをやめ、電子オーブンを使うことを明らかにしたことで非難の声があがっている。」とのことです。北京ダックの調理には今も木炭を使っていたのですね。
木炭から電子オーブンに切り替えることに対しては、色んな意見が出ているようです(以下に幾つか引用)。

どの主張ももっともなところがあります。最終的にどちらに決着がつくのか気になります。

○「ご先祖さまが何百年もかけて積み重ねてきた文化を一つ残らず捨てるようなもの。われわれ庶民は全聚徳の味だけを味わっているのではなく、彼らが受け継いできた伝統文化が自ずと放つ魅力のほうをより多く味わってきた。これはお金じゃ買えないものなのに!」
○「電子オーブンで焼いたダックとKFCのチキンとどこが違うの?コスト節約や利益のことしか考えない行為」
○「1羽のダックを焼くのに1時間半かかるような現在の状況は、お金があってもヒマがない一部の消費者たちをシャットアウトするようなものだ。電子オーブンに切り替えることで、こうした局面を効果的に改善できる。」
○ 「手作りの伝統工芸と現代化された電子製品には、互いに取って代わることのできない長所があり、時代の自然の成り行きで全聚徳が電子オーブンに切り替えるのは、市場の法則に基づいて行われる革新的試みというだけのことで、変えるなら変えればいいのであり、過度に非難すべきことではない。」
○「全聚徳のダックが「炭火路線」を行くのか「オーブン路線」を行くのか、これは完全に市場の主体の私事であり、消費者が決定できることではなく、せいぜい「足」で投票に行く権利しか持っていない。だが、庶民が遠い首都のダックにかくも関心を寄せるのは、きっと電子オーブンの商売がうまくいくのを見たくないのではなく、全聚徳に象徴される100年を超す老舗の運命を心から注視しているからだ。」