日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

衛星測地学

昨夜は横浜にて、株式会社ジオネット社長の長谷川さん、信州大学大学院で森林科学を専攻する妻藤さんと会食。

と書くと大げさな感じになってしまうが、長谷川さんは私の祖母の姉の次男なので、だいぶ遠い親戚にあたる人で、妻藤さんは長谷川さんの甥っ子なので、一応親戚どおしの集まり。(美味しいお寿司を頂きました。)

が、そばで聞いている人は、親戚の集まりとは決して思わないだろう。

なぜなら、FKP測量がどうだとか、森林界がどうだとか、衛星の精度がどうだとか、そんな話ばっかりしていたから。

長谷川さん&妻藤さんの「伯父・甥コンビ」は、今、林野庁の測量作業規定(ガイドライン)の見直しを提案すべく、森林内での測量の実証実験を重ねているのだと言う。

測量に関しては、大学の実習で大学構内で練習をしただけで殆ど素人状態だったが、最近の研究動向を分かりやすく教えていただいた。そして、国交省や林野庁の測量の作業規定が、ドイツを先頭とする測量の先端技術に全く対応していないという事実を知って驚いた。

大学の講義で、空が開けていないところでは測量の精度が格段に落ちてしまうのでGPSを使った境界測量は難しい、だからGPSデータを使った森林管理のデータベース構築は難しい等々と教わったが、全くそんなことはないそうだ。むしろ、技術は確立されているのに、現場(法やガイドラインの整備)が追いついていないだけだ、とのこと。

そういった現状を打破するために、論文を投稿されたり、衛星測地学の教科書を書かれたりされているとのこと。

親戚に、森林に関わる仕事をしている人がいるのも因縁(?)めいたものを感じてしまう。これからも色々と教えてもらおう。