日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

おもてなしとは



先週に引き続き、今週も火曜から1泊2日で信州・信濃町へ。

今回は、信濃町と協定を結ばれた企業の方約30名の皆さまと、東京発のバスツアーです。

なんとこの日は、協定企業さん3社が同じ期間に新入社員研修や社員旅行等で信濃町に入られているとのこと。森を案内されるトレーナーの方やお宿の皆さんは大忙しで、うれしい悲鳴をあげておられました。

また、聞いたところによると、4月だけで協定企業さんの宿泊が、1000泊以上になるそうです。4月は本来スノーシーズンとグリーンシーズンの谷間でお客さんが少ない時期なので、「癒しの森協定」や「企業のふるさとづくり協定」関係のお客さんが来てくれるようになって、地域にとても良い効果を生んでいるようです。

信濃町の皆さんの地道な人材育成、サービス向上の取組みが形になってきたと言えます。やはり土台がしっかりしている地域づくりは確実に実を付けるのだなと改めて気付かされました。

そして、今回のツアーもとても充実したものでした。

帰りのバスの中で参加者の方がおっしゃった言葉がとても印象的でした。

「おもてなしという言葉がある。美しい自然の中に、飾らない人がいる。心の通う人がいる。これが一番のおもてなしなんじゃないだろうか。信濃町に来てそう思った。」

「おもてなしというと至れりつくせりというイメージを持っていたけど、信濃町の人はちょっと厳しいことも言ったりする。だけど、とても自然体。だからこそ、自分たちも自然体になれる。」

「美しい自然の中に、心の通う人がいる」こと。これが信濃町の一番の魅力なのかもしれません。

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火曜の夜には、「ひとときの会」の総会があり、少し講演の機会を頂きました。総会には、40名ほどの会員さんが集まり、熱く議論されていました。

(私の話はともかくとして)信濃町役場の浅原さんが印象的でした。

「まちづくりは、結局は人がつながっていくこと。良い情報を発信すれば、良い人が集まり、つながっていく。それが一番大切なんです。」

「企業何社の協定を獲得するといった目標や成果のことは役場が考えればいいこと。ひとときの会の皆さんは、これからも心のこもったおもてなしを提供しつづけてください。それがまちづくりにつながります。」

行政と町民が、地域が一番大切にすべきことを共有して、同じ目標に向かって歩んでいる。これほど強いことはありません。

今回も信濃町で沢山の学びがありました。