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日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

林野庁で講演 「持続可能な森林、地域、そして生き方のデザイン(私論)」

物語マーケティング さとゆめ 東京

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先週水曜日(11/13)は、林野庁で講演させてもらった。

入庁10年未満の若手林野官僚の方々が運営する「林政研究会」さんからお声掛けを頂いて、「持続可能な森林、地域、そして生き方のデザイン(私論)~ある林学出身者の10 YEARS STORY~」というタイトルで、1時間半ほど講演させてもらった次第。

(上の写真は、林政研究会のメンバーと、講演後に。ぶれちゃってるけど・・・)

僕なんかでいいんだろうかとは思いつつも、林野庁の若手の方の中には、自分と同じように林学を卒業した若者が多いのだろうし、自分にとっては後輩みたいなもの。

また、僕の人生は、彼らにとっては属性の似たサンプルとも言えるわけだから、彼らの今後のキャリアに一つでもヒントを提供できたらと思い、引き受けた。

話した内容は、以前立教大学で講演した内容をベースに、これまでの10年弱で取り組んできた幾つかの仕事を紹介しながら、自分なりの「持続可能な地域」論、「持続可能な森林」論、仕事論を話させてもらった。

今回も、僕が常々大切にしている4つのキーワードが軸。

『マーケティング』

持続可能であるためには環境・社会・経済の3つが必要だけど、今地域が必要としているのは、環境・社会を支える経済。経済性を高めるためには、地域住民が自らマーケティング思考を持つことが重要であるということ。

『物語』

一般的なマーケティングメソッドは、なかなか地域には受け入れられないので、事業計画づくりを「物語づくり」と読み替えて、みんなで楽しく物語を考える「物語マーケティング」が有効であるということ。

『指標』

サステナブル・コミュニティづくりの「物語」に入れるべき要素は何か。どういう物語が読み継がれるか。その物語の要素を、「サステナブル・コミュニティ指標」として、国立環境研究所さんや、志のある民間企業さんと一緒につくってきて、かたちになりつつあること。

『伴走』

「物語」とは、危機あり、挫折あり。当初の計画が変更を余儀なくされることなんて、日常茶飯事。なので、計画・戦略をつくるだけのコンサルティングにどれだけの意味があるのだろうかと自問自答して「株式会社さとゆめ」を起業したこと。「さとゆめ」では「ふるさとの夢をかたちに。」というモットーで、計画づくりから商品開発、販路開拓、市場投入までトコトン伴走するコンサルティング会社を目指していること。
立教大学・サステナブル・コミュニティ特論で講義・・・「マーケティング」「物語」「指標」「伴走」 - 日本再発見ノート Rediscover Japan.

ちなみに、今回は「伴走」について話すときに、玄田有史先生の著書「希望のつくり方」の言葉を引用させてもらったんだけど、う~ん、改めて、(まだ十分に出来ていないけど)伴走型コンサルティングを突き詰めていかなければなあと思いを新たにした。

希望の多くは簡単に実現しません。大事なのは、失望した後に、つらかった経験を踏まえて、次の新しい希望へと、柔軟に修正させていくことです。
(中略)
「希望の多くは失望に変わる。しかし希望の修正を重ねることで、やりがいに出会える。

これが、希望の物語性についての第一の発見です。

出典:「希望のつくり方」(玄田有史岩波新書

希望のつくり方 (岩波新書)

希望のつくり方 (岩波新書)

計画(希望)なんて、簡単には実現しない。どれだけ、修正を重ねていくかだ。
計画づくりに関わったものとしては、その計画の修正を重ねて、実現に導くまでサポートして始めて責任を果たせるということだ。

講演って、ほんと自分の仕事を振り返る良い機会になるなあ。

+++

あと、仕事論ということに関しては、たった10年ではあるが、これまで仕事をしてきて日々感じていることもざっくばらんにお話させてもらった。箇条書きするとこんな感じ。

  • 頼まれた仕事は、自分の専門性と多少はずれていることであっても、自分がやりたいと思っていることと直接つながらなくても、むやみに断らないほうがいい。(それが後々、強力な“点”となって効いてくる。)
  • でも、そういう仕事って、やっているときには「オレってこんなことやってていいんだろうか」と焦燥感に襲われることが多々あるだろう。でも、一度きりの人生、一日たりとも無駄だったと思いたくないよね。
  • では、どうするか。自分がやってきた仕事、雑多に見えるような仕事も、ふりかえって、他の地域に活かせるような教訓・普遍性や関連性を見出していく。雑多な点に、意味合いを持たせる作業をトコトンやる。点と点を結んでいく作業。
  • 点と点が繋がると線になる。「線」というのは「論」である。自分がさっき語った「持続可能な地域」論も、「持続可能な森林」論も、最初から考えながら構築したものではなく、自分が焦燥感にさいなまれながらも必死にやってきた仕事を、最近になって振り返って、一つのストーリーに仕上げたものだ。雑多な点だと思っていたものが、「線」が描く「絵」に深みを持たせる、絶妙な点になってくる。
  • 「論」(線)ができると、自分にあった仕事が来るようになる。ここで、ようやく仕事が本当の意味で面白くなってくる。そして、「論」に共感してくれた人が集まってくる。仲間ができる。
  • (仲間が出来ると、「会社」ができる。)

と、まあこんな感じ。あくまでも、個人的な実感でしかないけど、確信的な実感でもあったので。

スティーブ・ジョブスさんもまさに、そのようなことをおっしゃっています。


スティーブ・ジョブズ 日本語で学ぶ伝説のスピーチ(字幕) - YouTube

未来に先回りして点と点をつなげることはできない。
君たちにできるのは過去を振り返ってつなげることだけなんだ。だから点と点がいつか何らかのかたちでつながると信じなければならない。
自分の根性、運命、人生、カルマ、何でもいいから、とにかく信じるのです。
歩む道のどこかで点と点がつながると信じれば、自信を持って思うままに生きることができます。たとえ人と違う道を歩んでも、信じることが全てを変えてくれるのです。
スティーブ・ジョブズの感動スピーチ(翻訳)字幕動画

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1時間半話し終わって、何かしら彼らの中に残ることを話せたか不安もあったけど、沢山の質問、意見がばーっと出てきたので、ほっとしました。

以上、雑文失礼しました・・・。

もしこういったことに関心のある方がいらっしゃったら、どこへでもお話しに行きますので、声かけてくださーい。