日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

正月休みを振り返って。

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遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

今日で長い正月休みも終わり、明日からは2014年のお仕事がスタートという会社が多いのではないでしょうか。弊社も暦通りで明日からです。私はと言えば、何やかんやと残務に追われ100%休んだのは実質4日間くらいでしたが・・・、身体も心もリフレッシュすることができました。

さて、私は、この正月休みは、福井に住む実父・母と、舞鶴に住む義父・母を訪ねました。

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まあ、孫の顔を見せるのと、美味しいものを食べて休むことが目的の旅でしたが、思いがけず仕事でのヒントも得られた旅だったようにも思います。

何かがあったわけでもないのですが、実父や義父と会って、たわいもない会話をする中で、色々と考えるところがありました。

実父は、五島列島出身で、大学を出て初めて就職した某証券会社を1年か2年で辞めた後は(本人はノイローゼになって辞めたと言ってました)、なぜか日本語教師に転身して、その後タイやインドで日本語教室を立ち上げたりしていた人です(僕ら家族は、引っ越しばかりで、大変でしたが・・・)。今は福井で留学生に日本語を教えています。

義父は、東京のコンピュータ会社でエンジニアをやっていたが、思うところがあったようで3年くらいで辞めて、故郷の舞鶴に戻り、学習塾を立ち上げて、60を過ぎた今も前線でやってる人です。舞鶴に2つの教室を展開しています。

二人ともまだバリバリやっていますが、実父は定年まで1年を残して、この3月で辞めると言っています。義父も、数年後には後進に代表権を譲って、引退をすると宣言しています。

自分のすぐ上の代が引退というのは、感慨深いものがあります。物寂しいような気持ち、そして、社会のバトンを渡されるようで、身が引き締まるような気持ちなど、二人の顔を見たり、話を聞く中で、色んな気持ちが沸き起こりました。

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今まで親の仕事は、自分の仕事とは全くの異分野だし、ほとんど関心を持っていませんでしたが、ふと色々と話を聞いてみたい思いが募ってきました。(今回はバタバタで、あまり話せませんでしたので、次回には・・・)

実父は、日本語学校の教え子の同窓会を国ごとに組織化させて、新しい教え子の就職を斡旋してもらったり、継続教育の受け皿にしたりしているそうです。そして、季節ごとに小冊子を出して、お互いの近況を報告しあうような仕組みづくりをしたりしています。

これって、さとゆめでやりたいな~と思っている、産地間のネットワークとか、産品の磨き上げの道場構想とか、さとゆめ通信とかと、テーマは違えど、そのまんまじゃないか!と今更ながら思ったり。

義父の塾は、大手の学習塾がどんどん撤退する中で、かつての教え子が、自分の子供を入塾させたりしていて、生徒数が全然減っていないらしいです。あと、どうも大手の学習塾には馴染めなかったような荒くれものが送り込まれてきては、更生させているという話も。

これって、さとゆめで目指したいな~と思っている、お客さん(生産者や自治体、商品を買ってくれた消費者さん)との関係性そのもの!まさに、伴走型のコンサルティングを実践されているなあと思ったり。

灯台元暗しとは、このことかと。これまで親の話を聞き流していた自分が少し恥ずかしくなりました。

それにしても、正月って言うのは、有楽町駅の火災による新幹線の混雑みたいに、民族大移動によって、色んな心労や軋轢を引き起こすわけですが、こういう風に半強制的に、子と親の顔を突き合わさせるというのは、(今回自分が体験したように)思いがけない気づきや心の安定を与えてくれたりするものなのですね。

とても面白い正月でした。

皆さんはいかがでしたか?

(そうだ、カニも美味しかった!)

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