日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

日本とイタリアのペレット事情


バイオマス先進国(?)のイタリアと、バイオマス後進国の日本のペレット事情に関する興味深い記事があったので備忘メモ。

ミツバチ散歩日誌~Kasai Hiromi ブログ~: なぜイタリアではペレットストーブがヒットしたか?

  • イタリアでは既に約100万台のペレットストーブが使用されている。(日本は1万台程度)
  • ペレットストーブとペレット燃料は車の両輪。それぞれがちゃんとしたものでなければダメ。幸いイタリアでは初期段階からテルモロッシなどの優れたペレットストーブが発表されてきた。
  • 完全燃焼、高効率燃焼を達成するための燃料供給量と酸素供給量の比率を手動調整という安易な方法に委ねなかった。(手動だと「ゆらゆら灯る火が好きだ」という個人的趣向から不完全燃焼を引き起こし知らずに一酸化炭素を排出したり、酸欠になったり、ストーブ自体がオーバーヒートして火災の危険に曝されたりすることも・・・)
  • イタリアでは最初から燃料供給量と酸素供給量はマイクロプロセッサによって自動的に最適比率が設定される仕組み。
  • 優れた製品を生み出せた他の原因としては日本同様に車産業が発展していて、金属加工技術のFA化が進んでいる事と、イタリア特有の優れたデザイン性。
  • 夏でも存在していて快適に感じるデザイン性が求められている。

EMF 日経BP環境経営フォーラム

  • 国内では、岩手県花巻市のサンポット(坂内孝三社長)がペレットストーブの製造・販売で国内5割近くのシェアを誇る。
  • 自治体のペレットストーブ購入補助などの後押しを受け、サンポットのペレットストーブは販売台数を伸ばし、総販売台数は1648台になった。
  • 補助金を出す自治体は年々増えている。現在は北海道や東北地方などの寒冷地のほか、東京や神奈川などの首都圏、大阪や岡山、鳥取、島根、広島、愛媛といった西日本の自治体でも補助している。
  • サンポットのペレットストーブの特長は、「どんな種類のペレットでも燃やせる」こと。以前流通していたペレットストーブはバークペレットを燃やすと故障を生じることがあったが、サンポットは灰をかき出すタイミングや条件に工夫を凝らし、バークペレットを高効率で燃焼させることに成功。
  • 同じ熱量を得るのにペレットの燃費は灯油に比べ5割近く高い。ペレット価格が高止まりなのは効率的な間伐が進まないから。