日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

「やりたい」が先なんだよ。

小飼弾さんの意見に強く共感。

無銭でもそれをやらずにいられない人こそが、そこから銭を得ずにはいられない人なのかもしれない。
「やりたい」が先なんだよ。「やってなんぼ」じゃなくて。
404 Blog Not Found:自問自答 - 私がタダでものを書く(こともある)理由

僕が共感したのは、「文章をタダで書く/書かない」と言うことに対してではなく、前々から密かに気にしていたことが解消されたから。

自分は今、森林や山村、環境のことを、プロのコンサルタントとして仕事でやっているが、5年前までは、NPOのスタッフとしてあるいは学生として、無報酬・ボランティアでやっていた。

それが就職して報酬をもらってやるようになったのだけど、やっていることの内容や、やることに対してのモチベーションは、自分が驚くくらい、変わっていない。

就職してからも、NPOの仲間から頼まれたことや、自分で企画したことで、週末や夜のプライベート時間を丸々つぶしてしまうことも少なくない。そういうときは、もちろんお金は一切もらわない。もらおうとも思わない。

結局のところ、今でも学生でNPOをやっていたときの感覚が抜け切れていないのだろう。好きなことだから、やりたいから、やっているだけ。お金がもらえたらラッキー、くらいの気分。

一方で、そんな自分を少し否定的に見る自分もいて、「もっとプロ意識を持たないと・・・」「自分の価値を高めるためにも、安請け合いしないようにしないと・・・」等々と思ったりすることもある。「相変わらず、俺って甘ちゃんだなあ」と。

でも、小飼さんのエントリーを読んで、そんな風に自分を否定的に見るのはやめようと思った。

僕はこれでいいのだ。

「やりたい」が先なんだよ。「やってなんぼ」じゃなくて。

というスタンスでずっとやってきたからこそ、今自分の好きなことで食えているんだ。きっとそうだ。

もし学生の頃、「ボランティアなんてやったってお金もらえないんだろ。バイトに精出したほうがいいぜ」という考えを持っていたら、きっと今の仕事にはつけていなかっただろう。

就職した後だって、この仕事が好きでなければ、タダでもやっていいと思うくらい好きでなければ、もっと給料のいい業界に移って、もう今の仕事は続けていなかっただろう。

だから、これでいいのだ。


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今日は、全国森林組合連合会で、7月、8月の研修の打ち合わせ。今年は、三重と高知を担当します。
明日は、「山村きぎょうセミナー」。定員200人いっぱい予約があったそうで、どんな雰囲気になるだろう。
よく考えると、これとは別に、「山村再生プラン」の全国研修の講師やテキストづくりもすることになったので、今年は研修やセミナー関係の仕事が多そう。調査の仕事と比べると、沢山の人との出会いがありそうで楽しみです。