日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

「椎葉の焼畑」継承プロジェクト、今年度もスタート!

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宮崎県椎葉村は、平成27年12月に、椎葉村を含む「高千穂郷・椎葉山地域」の伝統的な山間地農林業と伝統文化が「山間地農林業複合システム」として、国連食糧農業機関(FAO)により「世界農業遺産」(GIHAS)の認定されたことを受けて、認定の重要な要素となった「焼畑」の継承・発展に取組んでいます。

さとゆめは、平成28年度から、椎葉村役場からの委託を受け、椎葉の焼畑の知識の集積・体系化や継承方策の検討を行う「椎葉焼畑研究会」の運営と、椎葉村の焼畑の継承者や支援者を増やすための各種ツールの作成を担当しています。
昨年度は、焼畑のことをまずは沢山の人に知って頂くために、椎葉の焼畑の歴史・特徴・魅力を分かりやすく描いた普及啓発冊子「椎葉の焼畑~未来へつなぐ、森と人々のものがたり~」を製作しました

村内全戸に配布頂いたのですが、とても好評をいただいているようです。(以下は、その普及啓発冊子の抜粋ページになります。)

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今年度は、焼畑に関心を持ってくださった方が実際に始めるときに手助けになる手順書を製作します。

7月7日には、椎葉村役場のご担当者や、尾向地区の焼畑継承者等で構成される「焼畑蕎麦苦楽部」の皆様と会合を持ち、研究会や手順書作成の進め方について協議し、今年度業務をスタートしました。

焼畑は昭和30年代くらいまでは全国各地でそれほど珍しくもない光景だったようです。今また、焼畑の現代的な価値を見出し、そしてそれを支える仕組みを構築して、椎葉から全国各地へと焼畑の狼煙を広げていければと思います。

ご関心のある方はぜひ連絡ください!!