(ある意味)地方創生の後日談
昨日まで、一泊二日で、長野県池田町の皆さまを、同じ長野県の信濃町にお連れする視察ツアーをコーディネートさせて頂きました。
信濃町に関わりはじめて早9年。視察やモニターツアーに同行することは多々ありますが、毎回新たな発見があります。
今回は、「信濃町では20年以上も前に(今で言う)地方創生が起きていた、と言うことですよね」という声にハッとしました。
黒姫高原や斑尾のスキー場がある信濃町は最盛期でスキー客向けのペンションが150軒ほどあったそうですが、そのペンションのオーナーの多くが20年程前に都会から移住して来られた方でした。都市から地方への大規模な人の流れ。これってまさに、今の地方創生がやろうとしていること。
しかし、その後、スキーブームは去り、ペンションの数も70くらいに減ってしまいました。
が、そこで終わらないのが信濃町の強さ。スキーブームの終わりに危機感を感じたペンションオーナーやガイドさんが中心になって、「スキーの次の産業を!」と立ち上げたのが「癒しの森」事業。今40社近くの都市の企業さんと協定を結んで、スキー客が入らないグリーンシーズンも含め多くのお客さんが来られるようになっています。
この、(ある意味)地方創生の後日談を見聞きするにつけ、やはり、地方創生は「ひと」だなと思います。時代が変われば、地方創生のテーマも変わらざるを得ない。ただ、そこに住むひとの地域への愛着や誇りがあれば、その時代時代の中で突破口を見つけられるのだなと。
そんな気づきも含め、楽しい、有意義な二日間をお付き合いくださった信濃町、池田町の皆さまに感謝です。自治体の垣根を越えたパートナーシップを育んでいきましょう。そのお手伝いができ光栄です。