自分が結局何ものなのか、とか。
今日は、デザイナーさん、ライターさん、カメラマンさんが取材に出ている間、宇土の宿で、万一のサポートのため待機しつつ内業をしている。(宇土の食の資源を発掘・発信するお仕事やってるのです。)
ゆっくりした、落ち着いた時間。久しぶり。最近目の前の仕事・課題に追われて考えるヒマもなかったことを、今一度振り返ったりする余裕がある。
自分が結局何ものなのか、とか。
大学は林学を出たけど、森林・林業の専門家というわけでもない(農や水産、食の仕事も最近増えてきたし)。農山村支援の専門家というわけでもない(都市のコミュニティ形成の仕事もやっているし)。
地域のために必要だと思うことを、自分の専門性がどうとか、そんなしょうもないこと考えないで、必要なことは全部やってやろうと思って、ここまできた。それに一抹の悔いもない。(パンクしそうだけど 笑)
とは言え、オレは結局何ものなんだ、とモヤモヤ考えて、そうだ、あえて言うなら、オレは「コミュニティ・ソリューション」の専門家なんだ、と思い至った。というより、そうなれるように、これから自分をそう規定してみようと思う。
(慶応大学・金子郁容先生の著書によると)世の中の問題を解決するためには3つの方法があると言う。
選挙によって選ばれた政党・政治家による政治的決定で解決していく「ヒエラルキー・ソリューション」、
市場のメカニズムによる経済的決定で解決していく「マーケット・ソリューション」、
そして、コミュニティが自ら抱える問題を自らの手で解決しようとする「コミュニティ・ソリューション」。
前者二つは、正直得意でもないし、どちらかと言うと、それらのソリューションの網からこぼれてしまっている様々な事象のほうが、自分は気になってしょうがない。
地域の人が、自分達の手で、自分達の問題(政治のテーブルや市場メカニズムには乗らないようなこと。でもすんごく大切なこと)を解決しようとしているのを、微力ながら手伝うこと、手助けすること。自分が自分の存在意義を感じられるとしたら、そこしか無いような気がする。
それこそが、社名「さとゆめ」や社是「ふるさとの夢をかたちに。」に込めた思いだし。そもそも。
これからも、大学の専門だとか、会社の事業領域だとか、そんな細かいことにはこだわらないで仕事をしていきたいな。
とかとか、考えております。西日が差してきました。取材陣がそろそろ戻ってくる頃かな。
以上、物思いにふける三十路男のつぶやきでした(笑)
追記:2/11 23:00
↑と言うようなことを、Facebookにも書いたところ、そんな既存の枠組みにこだわらず、自分で新しい枠組み、肩書きつくるくらいの気概でやれや!と、諸先輩・後輩方から、メッセージもらいました(笑
ので、あまり肩肘はらず、嶋田俊平として、信じるところを突き進んでいこうと思います。それをみて誰かが、結果論として、勝手に肩書きつけてくれたら、いいなと。
頑張ります!
写真追加
有明海。
有明海を見たのは初めてですが、遠浅の干潟の広大さには驚きました。その干潟で、漁師のおばちゃん達がマテ貝を採っていました。その後ろには海苔の養殖場が見えますが、引き潮の時は、なんと、トラックで近くまで行って収穫したりするらしいです。。すごい。