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日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

終戦記念日と「風立ちぬ」

映画 東京

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もう過ぎてしまったけど、一昨日の終戦記念日(8月15日)は、中野区の関係の仕事で、終日野外の調査をしていた。

駅前に3つの大学キャンパスが移転してきたり、とある大企業の本社ビルが移転してきたりと、大きく町の様相が変わっていくなかで、中野区のアイデンティティとなる地域資源(歴史文化資源、自然資源、景観、寺社、サブカルチャー等)をしっかりと記録し、情報発信していこうというようなお仕事。

連日の猛暑の炎天下での調査、なかなか大変。

そんな中、調査を手伝ってもらっている高齢の方が、ふと口にした言葉が印象に残った。

「まさに、終戦って感じの天気だな。あの日も太陽がギラギラしていて、暑い日だったよ。私は、千葉から会津に疎開してたんだけど、ラジオの前に集められてね。ラジオがガーガーいってたよ。なんて言ってるのか、わからなかったけどね。」

はっとした。その方は、白髪の方ですが、日に焼けて、僕より歩くのが速いくらい元気な方。きっと70代後半くらいなんだろうけど、まだまだ現役の方がはっきりと覚えているくらい「終戦」、そして「戦争」って言うのは、最近のことなんだと。

そして、こうして、今平和に、街歩きしながら資源探しなんて出来ている自分、そして今の時代は幸せだなと感じた。うんうん。

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で、今日。

「風立ちぬ」、観てきた。


風立ちぬ 劇場予告編4分 - YouTube

美しい飛行機を作りたいという夢を持った青年が、人を殺す道具である戦闘機の開発に従事させられる。彼は葛藤しながらも、その運命を受け入れ、若さや家族を犠牲にしながらも、全てをそこにつぎ込んでいく。

う~ん、人間ってのは、ほんと、生まれた時代の手のひらでもがくしかないのかな、というある種の絶望を感じてしまった。

イタリア人飛行機製作者カプローニの以下のセリフ。

飛行機は、美しい夢だ。
設計家は、夢に形を与えるのだ。
飛行機は、人を殺す道具でも、人を運ぶ道具でもない。

自分もエンジニア(地域計画の技術者という意味で)の端くれだが、自分が持っている技術や能力を、平和なこと、平和な世の中を創ることに使えているという時代に感謝しないといけないと、強く感じた。

うん、だからこそ、一日一日、ひとつひとつの仕事に全力を尽くして生きていかないといけない。

追伸

カプローニの以下のセリフも、印象的。

センスは時代に先駆ける。技術は後からついてくる。

創造的人間の寿命は10年だ。精一杯生きているか。