日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

地域を豊かにする高付加価値型森林ビジネス〜木材の価値、森林の価値、山村の価値を高めるビジネスモデルの探求〜


私が勤務する株式会社プレック研究所の機関誌「スタディレポート」の最新号が出ました。復興支援、再生可能エネルギー、世界遺産、鳥獣保護区、オオタカ保全、都市緑化などなど、盛りだくさんです。

スタディレポートNo.15:プレック研究所

私も、プロジェクト報告として「地域を豊かにする高付加価値型森林ビジネス〜木材の価値、森林の価値、山村の価値を高めるビジネスモデルの探求〜」という記事を書いています。

地域を豊かにする高付加価値型森林ビジネス〜木材の価値、森林の価値、山村の価値を高めるビジネスモデルの探求〜

経済産業省四国経済産業局の委託調査「四国地域における森林資源を有効活用した地域産業振興モデル」検討業務の成果の抜粋を、四国経済産業局の許可を得て、記述したものですが、自分が学生時代から各地の山村と関わってきた中で考えてきた「山村地域が豊かになるために必要なこと」の個人的な思想・主張ともかなりシンクロしています。

この調査の中で、宮崎県諸塚村、長野県根羽村、岩手県住田町、岩手県釜石市、高知県梼原町など、沢山の魅力的な地域を訪れることができました。とても楽しい仕事でした。

詳細は記事をご覧頂きたいと思いますが、森林資源を活用したビジネス、事業によって地域が真に豊かになるためには、次の9つのポイントが重要ではないかという論旨になっています。

1)地域内での木材・木製品の加工度を高める
2)量を絞ってでも品質の良いものを作る
3)相対取引により顧客ニーズにきめ細かく対応する
4)多様な主体が連動して事業を推進する
5)都市部に事業パートナーを確保する
6)顧客と顔の見える、長期的な関係を作る
7)家づくりや森づくりのストーリーを顧客と共有する
8)森林認証等により、ストーリーを確固たるものにする
9)事業で得た利益を地域内で循環させる

個人的にも、関わらせて頂いている地域では、この9つを大切にしながら、地域づくりをお手伝いしていきたいと考えています。まだまだこれからですが。

よろしければ、ご覧下さい。

※このレポートのおおもとになっている報告書やマニュアルは以下に掲載されています。こちらもご関心のある方はご覧ください。
平成22年度地域経済産業活性化対策調査事業「四国地域における森林資源を有効活用した地域産業振興モデル」調査報告書