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日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

吉野町訪問


先日講演会で、奈良県吉野町に行ってきました。

奈良県は、学生時代に指導教官に東吉野村や川上村に200年生の人工林を見に連れて行ってもらったり、新入社員時代に十津川村に通ったりと縁の深いところ。

吉野町は、町の85%の面積を占める森林を背景に、かつて灘の酒蔵で使う酒樽の原料になる大径材を育てる長伐期林業や、その端材を使った製箸業で栄えた町。また、誰もが知る吉野山の桜を資源とした観光業も盛ん。

しかし、酒樽はアルミ製の工業製品になり、割り箸は中国産やロシア産などが幅を利かせ始め、林業・木材産業の生産が減り、安定的な入込み客を誇る観光も観桜期の日帰り利用が大半で宿泊率が中々上がらず・・・という現状に、町の若い方々が町づくりの新機軸を模索し始めておられます。

そんな折に、森林保養地づくりを進めてきた長野県信濃町に着目され、長野県出向中の町役場浅原氏にまず声がかかり、町を外部から支援していた私にもお声がけを頂いた次第。

講演会では、前半に浅原さんが、町民と行政が共に歩んだ10年間の癒しの森事業のストーリーを紹介し、その後、私がワークショップ形式で、4班に分かれて、町の資源の「あるもの探し」と、「資源をテーマでつなぐ」ワークをしました。50名ほどの町民の方が参加。

いやはや、さすが吉野町は、森林、自然、文化、暮らし、あらゆる面で素晴らしい資源をお持ちであること、そして、町民の皆さんがそれらに対して誇りや客観的な評価軸を持っておられることを感じました。

これらの資源をどのように、現代の文脈にあったコンセプト、ビジネスモデルで、再構築、編集するのか。今回も沢山のアイデアが出ていましたので、今後の展開に期待大です。

今回、地域のコアなメンバーが来ておられましたし、今回の議論の結果もベースに、具体的なプログラムづくりや、マーケティングなどが始まることになるそうです。

私も、微力ながらお役に立てることがあれば、支援してまいりたいと思います。

翌日は、市議会議員の中井さんに、町内各地をご案内頂きました。

日本で2番目に大きい木造建築・蔵王堂。68本ある柱は樹種も太さも様々。クリ、梨、つつじ、桧、杉、松などなど。収縮率などバラバラなはずなのに、500年以上経った今も建造物としては全く歪みが出ていないという。現代の技術では到底できないらしい。しかし、お堂の中に、「多様な森」を再現したセンスはすごい。

町の遠景。紅葉が始まっていました。桜の季節は、また今と違った光景が広がっているだろう。

龍門の滝。水量が豊富で、まさに龍が飛び出してくるような感じ。

季節ごとに、また何度でも来たいと思いました。