日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

武蔵野の民具展 〜幻の民族学博物館〜


散歩の途中のお屋敷にイベントらしきのぼりが立っていたので、覗いてみたら数々の民具が軒先に並べられていて、子供たちが昔遊びに興じたり、民具と戯れたり、大人たちが野点をしたり、昔ながらの染物をしたり。






今日の今日まで知らなかったけど、なんと、保谷民族学の聖地と呼ばれた場所だったらしい。かつて日本民族学会の本部がここにあり、渋沢敬三の弟子の高橋文太郎という豪商が中心になって、この地に民族学博物館を建てる運動を進めていたとのこと(残念ながら、戦争で頓挫してしまったようだけど)

今も、高橋文太郎を知る人々が中心になって、こうした民具の展示会や調査を活発に進めているらしい。すばらしい。

ここに、民博の本来あるべき姿を見たような気がする(吹田の国立民族学博物館は、アカデミズムに寄りすぎていて・・・)。

民具の展示方法とか、民俗学の普及方法って、こうあるべきだよね、というのが僕の感想。

※以下のエントリーもとても参考になります。
埋もれた国立民族学博物館前史「高橋文太郎の真実と民族学博物館」 風を待ちながら・・・/ウェブリブログ