日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

准フォレスター育成研修、今年度担当回を終える。


昨日、准フォレスター育成研修を終え、5日振りに高知から帰京しました。

准フォレスター等育成研修事業サイト

自分がファシリテータを担当する回が今日で全て終わり、ほっと一息。予行演習も含めると、5日間×5回とハードでした。この夏〜秋にかけて、1ヶ月近く高知に滞在した計算です。

制度面が固まる前の人材育成ということで手探り状態でしたが、これだけどっぷりと関わることで初めて見えてきたことも多く、自分としてはやりがいのある仕事でした。

また、(いまさらながら・・・)“自分がこのフォレスター制度にどう貢献できるか/すべきか”が見えてきたことがひとつの収穫だったと感じています。それについて、ちょこっとメモしておきたいと思います。簡単に言うと、以下の2点でしょうか。

●地域森林管理に関わる様々な主体のコミュニティづくり

今回の研修では、国有林、県、森林組合、民間事業体の職員が一つの場で地域森林管理の在り方を議論しました。こういう機会はこれまであまりなかったのではないでしょうか。従来は、変に上下関係を意識したりする関係だったり、過度に縦割りの関係だったりしていた国・県・民ですが、そんなこと言っていられる時代ではなくなっています。地域振興、地域森林管理というひとつの目標に向かって、いかに有機的に連携していくかが重要になってきます。そういう意味で、この研修には面白い可能性があります。
自分としては、これまで地方自治体の仕事などで、地域のいろんな年齢、仕事、役職の人たちが参加するワークショップを繰り返しながら計画づくりをしてきたノウハウや経験を活かしていくべきだなと感じました。

●総合的な森林利活用のビジネスモデルづくり

フォレスターが関わる、市町村森林整備計画や森林経営計画は、必ずしも、従来型の林業や木材産業だけの計画ではありません。現状の研修ではこれらのことを中心にプログラムが組まれていますが、本来は、バイオマスのエネルギー利用や、森林レクリエーション、森林環境教育、森林保養等の空間的な利用についても考えていかなければならない総合的な計画です。また、貴重動植物の保全や森林景観の保全なども範疇になります。そういう観点で、良くも悪くも(?)色んな分野に足をつっこんできた自分が提供できることは大きいのではないかと思いました。
また、業を考えたときには、消費者、特に都市部の住民や企業のニーズをどう吸い上げ、製品や流通手法に反映させていくのかがキモになります。自分が、地域で試行を重ねてきたマーケティング・ワークショップやシナリオプラニング、ナラティブ・プラニングなどのノウハウも生かせるのではないかと感じました。

来年も(機会をいただけるのであればですが・・・)、是非関わっていきたいと思った次第です。