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日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

信濃町で物語マーケティングのワークショップ


今週は、月曜日に浜松に林業関係の新規プロジェクトの打合せ。火曜日は、信州信濃町で講演&ワークショップ。水曜日の朝に東京に戻り、年度末の残務処理などなど。2010年度が無事終わった。良かった、良かった。

さて、信濃町では、ひとときの会の皆さんを相手に、企画づくりについての講演&ワークショップ(信濃町主催)だったのだけど、新たな試みとして、「物語を紡ぐように企画する」方法について、話してみた。

「企画」や「プラニング」というと難しい、面倒くさいという印象を持つ人も多いと思うが、「物語」は誰もが幼い頃から親しんでいて受け入れやすいもの。その「企画」と「物語」は実はすごく親和性が大きい。

自分は学生の頃から、イベントを企画したり、新しく作るNPOのコンセプトを考えたりするときは、まず「物語」を考えることから始めていた。○○を仕掛けることで、誰と誰が繋がって、その結果△△の活動がうまれて、地域に入る若者が増えて、地域の人が喜んでくれて、めでたしめでたし〜みたいな。「妄想」と言った方がいいかもしれないけど・・・。

で、こういうことを特に「手法」として意識することもなく習慣的にやっていたのだけど、最近、こういった思考の方法が、「物語マーケティング」や「ナラティブ・プラニング」等の確固たる「方法論」として世の中で提唱されていることを知った。

方法論については、以下の本などが参考になる。

事例でわかる物語マーケティング (SeriesMarketing)

事例でわかる物語マーケティング (SeriesMarketing)

また、この物語マーケティングにより生まれた事業も沢山あったりする。特に、「Soup Stock Tokyo」(スープストックトーキョー)は有名。東京のOL・田中さんを主人公にした、20ページの物語風企画書「スープのある一日」から全てが始まったらしい。1999年に第1号店ができ、今では都内を中心に34店舗に広がっている。

スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る

スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る

この手法のメリットは色々あるが、一番のメリットは「楽しく企画できる」ことだと思う。地域の方が集まって地域の資源を活用した商品やサービスを企画・開発するとき、これがとても重要だと思っている。商品化・サービス化なんてヒットする可能性のほうが低いので、プロセス自体を楽しむ形にして、失敗も次のチャレンジの糧にするような雰囲気づくりをしなければ、地域づくり活動自体の持続可能でなくなってしまう。

そんなこんなで、1時間手法論や実践事例について講義をして、残り1時間は4班に分かれて、以下の5つの約束事に基づいて、「物語」を作ってもらった。

  • 典型的なお客さま(想定顧客)を主役とした物語であること
  • 主人公が成長し、成功を得る物語であること
  • 商品やサービスが重要な役割を果たす物語であること
  • 私たち自らが創作した物語であること
  • 楽しく、みんなで考えること!


で、大盛り上がりのグループワークの結果、4つの素晴らしい物語が出来ました。そのまま企画になりそうなものばかり。

各班の物語の内容は、「物語」が実際の「企画」になって世の中に出てくるのを、お楽しみに!

ワークショップの後は、癒しの森事業の立ち上げからの功労者で、県に出向される浅原さんの壮行会。こちらも大盛り上がりでした。今回初めてお話しした方もいらっしゃいましたが、その場でも沢山の「物語」を聞くことができました。
これからも、信濃町から、何千何万の珠玉の物語が生まれることを確信しています。

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ちなみに、ちょうどタイミングよく、この癒しの森事業のことが朝日新聞に取り上げられたそうです。ご関心のある方は是非ご覧ください。

町が企業と初めて協定を結んだのは07年。当初の交渉は手探りで、宿泊先を巡りクレームもあったという。だが多彩なプログラムが好評で、現在は首都圏を中心に18企業・団体に急増。従業員の家族なども含めると約40万人を相手にする計算だという。
朝日新聞デジタル:長野 - 地域