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日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

未来を信じて予測する力


(通勤途中のポピー畑。満開です。)

子供ができてから、健保組合やベネッセや赤ちゃん用品メーカーなどから雑誌やカタログが沢山届くようになった。

だいたい読まずに古紙収集に出してしまうのだけど、たまたま何気なく読んでいた中におもしろい記事があった。

「月刊赤ちゃんとママ」6月号の特集「生きる力を育む」の一節。以下、引用。

赤ちゃんは日々の繰り返しを記憶することで、予測できるようになります。予測するということは、先に述べた信頼感と自己効力感があってこそできることなのです。泣くのも、泣いたらいいことがあるという経験を記憶しているから。
たとえば、生後3〜4カ月になるとうそ泣きができるようになります。これは、自分が泣くことでママが来てくれることをわかっているから。「そっち行くわよ〜」とママが言うと泣きやんで待ちます。来てくれないと「なんで来ないの?おかしいな」ともう一度泣いてみる。それでも来ないともっと激しく泣いてみる。自分のアクションが親の行動に影響していることを赤ちゃん期に学び、その一連の流れをちゃんと記憶している結果、予測を立ててうそ泣きをするのです。
実は、未来を信じての予測する力は虐待をされた子どもたちにはなかなか育っていきません。泣いたらぶたれるかもしれないし、目があっても無視されるかもしれない。怖くて、何が起こるかわからないから行動できなくなるのでう。予測する力は、過去の実績のなかで育まれていきます。しつけや教育をする以前に、人々と温かくふれあうことのできるすてきな環境をつくり出すことが大切なのです。
(「月刊赤ちゃんとママ」6月号)

この記事を読んでまず思ったのは、自分の娘も最近よくうそ泣きをするようになったわけだけど、まあ、バレバレでもだまされたふりをして相手してあげるのがいいのかな、ってこと。だけど、よくよく考えると、この記事、深い。

日本は、(必要以上に)閉塞感にあふれているような気がするが、まさに、この記事の言う「未来を信じて予測する力」が欠けているのが大きな要因なのかもしれないと思った。

今の社会の閉塞感の根本は、今の現役世代の子どものときの環境にも起因しているのだろうか。「未来を信じて予測する力」の元となる信頼感と自己効力感を得られるような体験が十分でなかったのかもしれない。もしそうだとしたら、根は相当深い。

いずれにしても、今日本に「未来を信じて予測する力」を取り戻すためには、家庭や保育園、幼稚園、小中学校などの中に、「しつけや教育をする以前に、人々と温かくふれあうことのできるすてきな環境」をつくり出して、「未来を信じて予測する力」の元となる信頼感と自己効力感を育んでいかなければならない。

そして、大人たちにも遅ればせながら、「信頼感と自己効力感」を積み重ねることのできるような組織風土や人間関係を作っていかないといけない・・・