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日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

びっくり

高知

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20091021/207732/3800.jpg

昨日家に遊びに来てくれた会社の先輩から、とあるデザイナーを紹介する記事を教えてもらった。3年ほど前の仕事でお世話になったそうな。

高知県香美市に住むグラフィックデザイナー、梅原真氏。59歳。
(ちなみに、明後日からの森林施業プランナー研修@高知の仕事で香美森林組合にお世話になる。偶然だけどびっくり。)

なんと、「四万十ドラマ」も、馬路村のゆずポン酢も、海士町の「島じゃ常識 サザエカレー」も、「藁焼き鰹たたき」も、砂浜美術館も、全部この人が手がけた仕事だったのですね・・・。前々からすごいな〜と思っていた地域発ヒット商品の多くが彼の仕事によるものだったことを初めて知って驚いた。

梅原氏がすごいことは疑いようもないが、彼のこれまでの足跡を紹介する記事もとても良かった。ここ数年に読んだ記事の中で一番良かった。似たような仕事をしている身として耳の痛いこと、目から鱗が落ちることも沢山あった。

以下、僕の印象に残った箇所を抜粋。連載記事各回のタイトルをリンクしますので、ぜひ読んでみてください。

「シアワセのものさし」持ってますか?:日経ビジネスオンライン

  • 確かに、梅原は地域に入り込む。仕事を受けると、何度も現地に通う。そして、地元の人々の話を聞き、時に議論しながらデザインを作り上げていく。その過程で、商品が持つ魅力や生み出された背景、課題などを見つけ、デザインの糧としていく。

そして、カツオ一本釣り船が生き残った:日経ビジネスオンライン

  • 「自分で値段をつけんことにゃ、ダメに決まっちゅうろう」
  • 「漁師が釣って、漁師が焼いた。これ、このままでエエんと違うんか」 確かに、都会のコピーはどこかひねりが利いている。だが、高知のカツオ漁師が妙にデザインに詳しいのも気持ちが悪い。洒落たコピーもあざとくて、どこか計算高い感じを抱かせる。その反面、「漁師が釣って、漁師が焼いた」という言葉はあまりにストレート、誰もプロの仕事とは思わないだろう。
  • 「明日やるのと違う。あいつは今、その場でやる。成功したわけがわかるろう」

「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です」:日経ビジネスオンライン

  • 1990年代の日本は、世界経済の大融合のなかで、より日本らしさを求められる。日本のなかで1番日本らしいところは、地方にしか残されなかった。→ 地域の独自性を守ることこそ、時代の最先端になる道である。
  • 「おまんらは芸能プロダクションか。何百万っちゅうカネをつこうて、タレントを呼んで、ステージを構えて、歌ってもらって、『ヤッター、人が来ました』って、これのどこが地域のためになっちゅうがぜよ! 行政も地域も『地域をどうする』っちゅう考え方がないからやろうが!」
  • 「別に、Tシャツと砂の彫刻だけを考えなくても、沖で泳いでいるクジラも松原も作品と考えればエエと思う」それを聞いた梅原、「パンっ」と手を打つと周囲を見回した。「でけた」
  • バラバラに存在していた町の風景。ところが、「砂浜美術館」というフィルターで眺めた瞬間、松本にはすべてが魅力的な作品に見えた。なにげない町の風景が色鮮やかに浮かび上がった。たった1つの言葉がものの見方を変えるスイッチになったわけだ。

高知の“おいしいもの”で作った「高知アイス」、名物からブランドへ:日経ビジネスオンライン

  • 「おまんのやりゆうことはメードイン土佐やないか。おまんのやりゆうことは間違えちゃーせん」
  • デザインは作り手と消費者をつなぐコミュニケーションのツール。何かの拍子でコミュニケーションのスイッチが入れば消費者はその商品に関心を持つ。だが、スイッチが入らなければ絶対に買うことはない――。
  • 恐らく、「気になる」という消費者の感覚が梅原の言う「スイッチ」。この「気になる」が「ちょっと引っかかる」程度だとスイッチは半押し状態で完全には点灯していない。それが、「何だろう」「面白そう」「おいしそう」となると、スイッチがパチンと切り替わる。

「来てくれ」では誰も振り向かない。その前に、地方にはやることがある:日経ビジネスオンライン

  • 「今の観光ポスターは『来てちょうだい〜』『来てちょうだい〜』というモノばかりろう。けんど、自分のスタンスを表明する方が相手は認識してくれるんと違うンか」
  • 自分たちが何者なのか、それを表明しなければ消費者は関心を振り向けない。もちろん、その地域の考え方に賛同しなければ、素通りで終わる。だが、見た人の共感を呼べば、間違いなく関心を向ける。つまり、コミュニケーションスイッチがオンになる。
  • 外に向けているベクトルを内に向けて自分たちのアイデンティティを改めて問い直すべき――。梅原が国頭村や馬路村で示しているのはこのこと。裏を返せば、自分たちの足元を見つめ直し、アイデンティティを表明することしか、地域の未来はないのではないだろうか。

企業の成長とは、地域の再生とは・・・ホンモノみせた「四万十ドラマ」:日経ビジネスオンライン

  • 「地元のおまんらぁ〜がひとっつも大切にしちゃーせん」
  • 「おまえはアホか。なぜカネを取らん。カネを払ろうて飲むから消費者も本当の価値がわかるんと違うか」