日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

薪炭百景

最近、千葉も朝晩冷え込むようになりました。暖房が恋しくなります。

が、しばらく我慢。今、イタリアから、テルモロッシ社のペレットストーブ「ECOTHERM EASY1000」が船で運ばれているところなのです。11月下旬に船が着くそうなので、今はインド洋あたりでしょうか。家に設置された際には、お披露目パーティなど開こうかと今から画策中です。

それはそうと、昨日は薪炭キャンペーンのミーティングで、「麦・石窯・薪 Un」へ。もっちりとしたピッツァでした。

ミーティングでは、今年の新規プロジェクト、「薪炭百景〜薪炭のある風景〜」「檜原村とのコラボプロジェクト」について話しました。薪炭百景は12月から始動の予定。檜原村プロジェクトはうまく行っても来年度からになりそうですが、長年温めてきた内容(薪炭マップ薪炭融通市場)なだけに楽しみです。

ちなみに、「薪炭百景」は、薪や炭が日常の暮らしにごく当たり前のように使われている風景を切り取った文章や写真、あるいは未来の暮らしの中でワクワクするような形で使われていることを想像した文章やイラストなどを募集し、ホームページ、冊子などで紹介していくプロジェクト。

自作のエッセイなどを投稿する創作部門と、過去の文学作品(詩、小説等)などの薪炭の描写を紹介する紹介部門の2部門の予定。

紹介部門の参考にと思って、小説や詩を探してみたら、結構あるものです。

以下、3つほど紹介します。

山に夕闇がせまる
子供達よ
ほら もう夜が背中まできている
火を焚きなさい
お前達の心残りの遊びをやめて
大昔の心にかえり
火を焚きなさい
風呂場には 充分な薪が用意してある
よく乾いたもの 少しは湿り気のあるもの
太いもの 細いもの
よく選んで 上手に火を焚きなさい
・・・・
山尾三省の詩1/Sansei Yamao's poem 1

これは前から好きな詩です。

薪をくべよ

薪(たきぎ)をくべよ
もえはじまった火をけすな
いまがだいじだ
これをもえ切らせてみろ
あとはらくにゆけよう
八木重吉「木とものの音」

八木重吉は、母校・東葛飾高校で教鞭をとった詩人でもあります。背中を押してくれるような詩です。

  • 「ストーヴ君のひとり言」(木村東吉)

ボクの名前は薪ストーヴのパイス。
森と湖の国、北欧のノルウエイからやってきた。
ボクが生まれたノルウエイでは、ボクたちファミリーはとっても有名で、ヨツールと云う名前で多くの人たちに可愛がってもらっている。
なんと言ってもノルウエイの冬は、日本よりはるかに寒さが厳しいからね。
ボクは湖が見える森の中にある家にやってきた。
日本に来るのは初めてだけど、ここの眺めも素晴らしい。特に夜明け前の青い湖がとても美しいんだ。
この家のご主人はなんでも自分の手で作ってしまうので、ボクのすみかも自分の手で仕上げてくれた。でもきっと慣れていなかったんだと思う。だってうしろのレンガを積み上げて居た時に、半分くらいのところで崩れてきて、ボクも本当にびっくりしたもの・・・。
・・・・
–Ø‘º“Œ‹g@Official Site@’Z•Ò¬àuƒXƒg[ƒ”ŒN‚̂ЂƂ茾v

自作の短編小説を沢山公開されているようです。そのうちの一つ。最後は涙あり、笑いあり。

これから少しづつ薪炭文学の探索を進めます。乞うご期待。