日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

社会主義@ウルムチ

暴動死者は「最大3千人」 亡命ウイグル人組織主席が指摘
【ワシントン10日共同】AP通信によると、世界の亡命ウイグル人を束ねる「世界ウイグル会議」(本部・ドイツ)のラビア・カーディル主席は10日、米連邦議会構内で記者会見し、中国新疆ウイグル自治区ウルムチでの大規模暴動の死者数が最大3千人に及ぶ可能性があるとの見方を示した。
 カーディル主席は、ウルムチだけでなく、自治区西部カシュガルなどほかの地域でも死者が出ていると指摘し「現地からの複数の未確認情報によると、死者数は千人とも3千人ともいわれている」と話した。
暴動死者は「最大3千人」 亡命ウイグル人組織主席が指摘 - 47NEWS(よんななニュース)

ウイグルでの暴動(と言われているけど、最初は平穏なデモだったらしいですね)に関する記事を見て思い出すのは、学生時代に旅行したベトナムで同じ安ドミトリーに泊っていたスロバキア人の友人の言葉。

僕「ベトナムって、社会主義国のはずだけど、民主主義の国と全く変わらないね。」

友人「表向きにはそう見えるだけだよ。街の中をよく見てごらん。ほら、あちこちに緑色の制服を着た公安が立っているだろう。彼らが目を光らせていて、何かあると市民を理不尽に押さえつけるんだ。それが社会主義の正体さ。」

その時は、「へ〜。そういうもんなんかな」くらいにしか思わなかったけど、今、まさにウルムチで、社会主義(の負の顔)が、正体を現しているのを感じる。

ちなみに、ベトナムで彼と会ってから、一年後に、スロバキアにある彼の家を訪ねた。一緒に自転車で旅行しながら、チェコスロバキアが社会主義国家だった時のことの話を沢山聞いた。

まさに、↓のような状況だったらしい。そういえば、彼も無神論者だった。

スロバキア人のフサーク政権が樹立され、国内の秘密警察網が整備強化されて国民同士の監視と秘密警察への密告が奨励され、旧東ドイツと並んで東欧で最悪の警察国家となった。人々は相互不信に陥り、プロテスタント教会では信者や聖職者の間での密告が頻発した結果として教会組織が自ら消滅していき、信者は宗教不信から無神論者になっていった。
チェコ - Wikipedia

もちろんこういったことは、社会主義だけの問題ではなく。
金融危機で露わになったように、資本主義が暴走することもあるし、日本のように、芸能人でも首相になれそうな民主主義もある。