表参道ヒルズ
タイの知人の娘さんが観光で日本に来るということで、一日東京観光に付き合った。彼女の希望で、新宿と原宿(駅前&表参道)を散策。
原宿や表参道は、関東に住んでいてもなかなかいかないので、自分もとても楽しんだ。その中でも、自分が密かに前々から行きたいと思っていて、今回初めていけたのが、表参道ヒルズ。
表参道ヒルズ(おもてさんどうヒルズ)は、東京都渋谷区神宮前四丁目の表参道地区にかつて存在した同潤会青山アパート跡地の再開発プロジェクト(第1種市街地再開発事業)によって建設された施設建築物の名称である。
安藤忠雄の設計というのが、見たかった一番の理由。
安藤忠雄という人を知ったのは大学時代。
高校の同級生で建築を勉強していた友人に連れられて、「光の協会」(大阪府茨木市)を何気なく見に行った。環境かぶれだった自分は、コンクリート建築というものに、固い、冷たい、味気ないという先入観を持っていたのだが、それは完全に崩された。壁に配された十字型の窓から春の日差しが差し込み、暖かい、柔らかい空間をつくっていた。
表参道ヒルズもとても良かった。外観は、あまり目立たない造形で、こじんまりした感じなのだが、入ったとたん、僕もタイの友人も思わず声をあげた。そこには、もうひとつの街があった。そう感じた。螺旋上のスロープ(もうひとつの表参道といってもいいだろう)を老若男女がそぞろ歩いていた。そこでは、もう建築というものは無化されて、空間だけが残っている、そんな印象。