日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

ヤマメとアマゴ


先週は、二日ほどとある山中に出張。
地元の方に連れて行ってもらった食堂で、ヤマメを堪能しました。
なんと、ヤマメの刺身、から揚げ、甘露煮、塩焼き、それぞれ一尾ずつ計4尾を昼ごはんに食べました。
注文したときは食べられるか心配していたのですが、臭みもなく美味しかったので、あっという間に平らげました。

食べ終わったあとに、ふと疑問が浮上。関西の渓流魚と言えばアマゴでしたが、アマゴとヤマメってどう違うのだろうか。呼称が違うだけなのか?(味はほとんど同じだった)

と言うわけで、家に帰って調べてみました。

サツキマス(皐月鱒、Oncorhynchus masou ishikawae)は、サケ目サケ科に属する魚。サクラマスの亜種とされる。 降海型や降湖型はサツキマス、陸封型・河川残留型はアマゴと呼ばれる。
サツキマス - Wikipedia

ヤマメ(山女魚、山女)は、サケ目サケ科に属する魚であるサクラマスのうち、海に下らずに、一生を河川で過ごす個体群のこと。
ヤマメ - Wikipedia

アマゴはサツキマス、ヤマメはサクラマスと異なる種なのですね。
アマゴの生息域は神奈川県西部以西本州太平洋岸、四国、九州の一部、ヤマメの生息域は本州の関東以北の太平洋岸と日本海側全域、九州の一部と、多少の重なりはありつつ、それなりに棲み分けているようです。

しかし、同じサケ目サケ科なので・・・

近年、富山県神通川ではサツキマス(アマゴ)との混血によるサクラマスの魚体の小型化が報告されている。

アマゴの生息域にヤマメが放流され、ヤマメに置き換わっている水域や逆にヤマメの生息域にアマゴが放流されアマゴに置き換わっている水域や在来種のイワナなどとは、自然状態で交雑が行われており、雑種が生息している地域があり問題となっている。

人為的な原因による交雑も進んでしまっているようです。

う〜ん。ブラックバスなどの外来種の問題だけでなく、在来種の交雑、という問題もあるのですね。。


(食堂の水槽。大きいのは親魚らしいです。)