薪炭キャンペーン・メールマガジン(第11号)
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薪炭キャンペーン・メールマガジン(第11号 2008/09/11)
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□ 目次
[1.キャンペーン事務局からご挨拶]
●夏と地震(事務局長 嶋田俊平)
[2.今月のヘッドライン]
●果樹の枝 発電の“果実”に サクランボの枝をバイオマスに/など
[3.キャンペーン事務局からのお知らせ]
●キャンペーンにご参加ください!
●新プロジェクト始まりました!
●「火のある暮らしのはじめ方」好評発売中!好評発売中(3刷)!!
●メール・マガジンのバックナンバーをアップしました!
[4.今月のイベント情報]
●バイオマス産業社会ネットワーク(BIN)第80回研究会
「アグロフォレストリーをいかにマーケティングするか」
[5.キャンペーン賛同団体紹介]
●株式会社 森のいいこと
[6.薪炭クッキング]
●今月はお休みです
[7.コラム「炭わが人生」]
●(国際炭やき協力会 広若剛)
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[1.キャンペーン事務局からご挨拶]
こんにちは。事務局・嶋田です。
メールマガジンの発行が滞ってしまいました。最近では、朝夕は肌寒く感じられますし、夏も終わりに近付いているようです。
この夏一番の話題は北京オリンピックでしたが、自然災害の多い夏としても人々の記憶に残ることでしょう。
オリンピックが開催された中国では四川省大地震がありましたし、日本では、岩手・宮城内陸地震、岩手北部地震をはじめ、大小あわせると数えられないくらいの地震がありました。
ヘッドラインでも、いくつか、地震と関係のあるニュースが並びました。
2008-7-26: 岩手北部地震で炭焼き窯が破損、木炭生産に影響 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?359
2008-8-11: 岩手県木炭協会、炭窯の早期復旧支援を県に要望 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?361
「2度の地震で全半壊または一部損壊が確認されたのは33基」「このままでは、秋ごろから需要が増える冬にかけて在庫が不足する恐れがある。」とのこと・・・。
冬が来る前に、復旧されることを、願わずにはいられません。
***
薪炭キャンペーンでは、以下の二つの新しいプロジェクトが動き出しました。
(詳細は、[3.キャンペーン事務局からのお知らせ]をご覧ください。)
○ 地産地消型バイオマス融通市場プロジェクト〜ハッピー・カーボン・マーケット(仮)をつくろう!〜
○ 薪炭(まきすみ)くらぶ
の二つです。
炭窯の修理の力にはなれませんが、炭や薪に関心を持つ人々を増やすことで、遠くから応援させて頂きたいと思います。
では、メルマガ第11号をお楽しみください。
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[2.今月のヘッドライン]
2008-7-2: 果樹の枝 発電の“果実”に サクランボの枝をバイオマスに http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?354
2008-7-7: 11カ国の陶芸家集い薪窯大会 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?355
2008-7-14: 排泄物消臭実験@多摩動物公園 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?356
2008-7-15: 「炭床低温サウナ」チャコールバーデン http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?357
2008-7-19: 木材確保へ官民3者が協定 大文字山の送り火、鞍馬の火祭を支援 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?358
2008-7-26: 岩手北部地震で炭焼き窯が破損、木炭生産に影響 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?359
2008-7-27: 薪背負い、二宮金次郎“追体験”@石川県白山市 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?360
2008-8-11: 岩手県木炭協会、炭窯の早期復旧支援を県に要望 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?361
2008-8-11: 第1回池田木炭祭り@北海道池田町 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?362
2008-8-17: カーボンオフセット:森林バイオマス活用へ、4町が連携 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?363
2008-8-21: 平成19年の特用林産物の生産動向(林野庁) http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?371
2008-8-25: カーボンオフセット:ペレットでCO2抑制@伊那 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?372
2008-8-31: もみ殻圧縮燃料の製造成功@ベトナム http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?373
2008-9-6: 間伐材の燃料化へ本腰 京都市、10月からモデル事業 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?374
キャンペーンHPのトップに『バイオマス情報ヘッドライン』を設置しました。
http://www.sumimaki.org/top.shtm
このシステムは、全国各地(海外も含め)の、薪炭等のバイオマスに関連する旬のニュース、面白いニュース、豆知識などを、自由に投稿してもらい、紹介しあうものです。どなたでも自由に投稿して頂けますので、奮って投稿ください。投稿は右のページから! http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi
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[3.キャンペーン事務局からのお知らせ]
◆キャンペーンにご参加ください!
2008年9月現在、キャンペーン賛同団体は55団体になりました!
日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーンでは、参加者・参加団体を募集しています。
http://www.sumimaki.org/01/san.htm
火のある暮らしネットワークの個人編の申し込みフォーム、検索画面が完成いたしました。どうぞ、こちらもご覧下さい。
http://www.sumimaki.org/formmail/form.cgi?ctl=personal_select
◆新プロジェクト始まりました!
○ 地産地消型バイオマス融通市場プロジェクト
〜ハッピー・カーボン・マーケット(仮)をつくろう!〜
近年各地で萌芽しつつある地産地消のバイオマス利用の一形態である「融通」に着目し、先進事例等の情報収集を行うとともに、地産地消型のバイオマス融通を促進するプラットホーム(「地産地消型バイオマス融通市場」、呼称:「ハッピー・カーボン・マーケット」)」のモデル検討と、全国への情報発信を行います。
○ 薪炭(まきすみ)くらぶ
薪炭キャンペーンの協力のもと、薪く炭くKYOTOが運営しています。薪炭くらぶでは、薪炭に関係したグルメスポット、燃料や道具が手に入る場所、観光・体験施設などに関する情報を気軽に交換できるコミュニサイトを現在作っています。http://makisumi.rdy.jp/
9月7日には、「薪炭文化はっくつ隊員養成講座」が開催されました。http://sinktank.kdn.jp/makisumiclub/taiin.pdf
◆「火のある暮らしのはじめ方」好評発売中!!
薪炭キャンペーンで製作に取り組んできた、 書籍『火のある暮らしのはじめ方』が出版されました。この本では、薪炭による「火のある暮らし」をさまざまな形で 実践されている方に、その魅力を語っていただきました。
また、薪炭等のバイオマスに関する基礎知識、火の扱い方、火の持つ様々な効果や歴史など沢山のノウハウ・情報を紹介します。この本が、皆さんの「火のある暮らし」の第一歩となれば幸いです。
編集:日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会
発行:社団法人農山漁村文化協会
仕様:B5判、96頁(カラー64頁)
定価:1,500円(税込み)
◆メール・マガジンのバックナンバーをアップしました!
本メールマガジンのバックナンバーを、ホームページにアップしました。
最近メルマガ登録された方は、是非過去の号もご覧ください。
http://www.sumimaki.org/02/mailpast.htm
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[4.今月のイベント情報]
◆バイオマス産業社会ネットワーク(BIN)第80回研究会
「アグロフォレストリーをいかにマーケティングするか」
日 時:2008年9月26日(金)18:30〜20:30
テーマ:「アグロフォレストリーをいかにマーケティングするか〜持続可能な農法を消費者に伝える方法は?」
講演者:長澤 誠氏(株式会社フルッタフルッタ代表取締役)
会 場:環境パートナーシップオフィス
(東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F)
地下鉄表参道駅より徒歩5分・JR他渋谷駅より徒歩10分
http://www.geic.or.jp/geic/intro/access.html#epo
参加費:BIN会員 無料、一般 1000円
※第80回研究会は、株式会社フルッタフルッタ代表取締役の長澤 誠氏による、「アグロフォレストリーをいかにマーケティングするか〜持続可能な農法を消費者に伝える方法は?」(仮題)です。
※果樹などの樹木と他の作物を混植するアグロフォレストリーは、広大な面積に単一作物を植えるモノカルチャーと違い、多様性をもつ持続可能な農法として注目を浴びています。
※アサイーやクプアスなどアマゾンのフルーツ加工品を販売しているフルッタフルッタでは、アグロフォレストリーにこだわった原料調達を行なってきました。
※アグロフォレストリーという一般になじみの薄い概念を、どう消費者に伝え、差別化を図るか。他の農産品にも共通する、持続可能な商品の価値をどうコミュニケーションしていくのか、参加者の皆さんとディスカッションできれば、大変幸いです。
※参加を希望される方は、下記よりお申し込みください。http://www.npobin.net/apply/(画面右端の「詳細」ボタンをクリックしてください。)
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[5.キャンペーン賛同団体紹介]
File11. 株式会社 森のいいこと
「東京にも森がある!!!!!」
これが弊社が今掲げている、超重要キーワードであります。弊社が昨年5月に引っ越してきた東京都青梅市は、田舎者の私(愛媛県のド田舎出身)に、カウンター気味のカルチャーショックを与えてくれました。
「ここも東京なのかい!?」
そうなんです!
東京が持つ対外的なイメージ、渋谷/原宿/新宿/秋葉原/池袋...など、TVや雑誌に載ってるにぎやかな場所や物や人だけが東京ではないのです。
西方の多摩地域は森林地帯となっており、杉・檜による人工林の占める割合が高く、日本各地の森林が抱えている問題は、ここ東京もそっくりそのまま抱えているのです。
弊社はこれらの問題解決には、社会性と事業性と革新性の三本柱を併せ持つ事業が必要だと位置づけ、世界に誇る東京のクリエイティビティを活かしたシンボリックな製品づくりとそれを媒体とした仕組みづくりを複合的に行いながら、東京の森のブランディングを構築することに全力で取り組んでいます。
「東京には生きている森がある!!!!!」
このフレーズが世界認識となる日を目指して。
株式会社森のいいこと
東京都青梅市河辺町5-10-1
セントラルビル2F
TEL:0428-28-0009
FAX:0428-28-0037
E-Mail:info@mori-good.jp
URL:http://www.mori-good.jp
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[6.薪炭クッキング]
今月はお休みです。
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薪炭クッキングは、Hibanaがお届けしています
http://www.hibana.co.jp
http://www.hibana.co.jp/hibana/izuru06.html
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[7.コラム「炭わが人生」]
File10.キュウリをもぎながら考えたこと
一ヶ月前に知り合いの農家のご主人が二階から落ちて足の骨を折ってしまった。7月始め、これからきゅうりやなす、とまと、豆など夏野菜の収穫が本格的に始まるという時である。60代の奥さんが一人で約1反の畑と10枚以上の田んぼの面倒を見なくてはいけなくなったと落胆しておられたので、毎朝の自分の畑作業のついでにお手伝いさせてもらうことにした。
と言っても私はただキュウリやナスをもいだり、水を汲んできて撒いたりするくらいしか能がないのだが、ちょっとした面積なので結構骨が折れる。キュウリは多いときで100本くらい、ナスも50本くらい採れる。だが、本当に大変なのはここからで、この新鮮な野菜たちを思いつく限りの人に配って回らなければならないのである。
手伝う前、私はこの農家はできた野菜を直売所などで売っているものとばかり思っていたのだが、実はこれらの野菜は全部自家用と近隣に配るために作っているものだったのだ。しかしご主人が入院して配る当人もいなくなったため、収穫した私がほとんど全部持ち帰ることになり、しょうがないので近所に住んでいる私の子どもの同級生の家や、挨拶くらいしか交わしたことのない同じアパートの人たちに無理やり押し付けることになった。キュウリやナスばかりもらっても迷惑なので最低3日はあけて配ろうとするのだが、そんなに知り合いもいないので宅急便のおじさんにもあげたりした(結構喜ばれたけど)。
しかし、私が手伝っているからこれだけ配れるけど、これまでできたものをどう処理していたのか聞いてみたらやはりかなり捨てていたらしい。しかし収穫の作業だけでも結構時間がかかるのになぜほとんど捨てるものを作っているのか、せめて規模を五分の一くらいに狭めれば近隣と自家用には十分なのに・・・と思ってご主人に聞いてみると「でもどうせやるならある程度はやらなきゃおかしいからなぁ」とのこと。
それ以上はなかなか喋ってもらえないのだが、考えてみるとこの辺の農家はこんな中途半端な規模で野菜を作っている人がとても多い。せっかく農地があるんだから農家らしくある程度「ちゃんと作ってますよ」という規模で農業をやっていることを近隣にアピールするための最低限で作付けしているのである。
素人から見ると何とも意味の分からない不思議な農業である。
するとしばらくして私が10年以上借りている畑の持ち主が亡くなり、相続が発生したため、その畑を一旦更地にして持ち主に返すことになった。農業委員会が査定をした後、相続した人がその畑をどうするか決めるということで、来年から畑ができるかどうか全く分からなくなったのである。
この畑はいろんな意味で我が家にとってなくてはならないものなので、来年から借りられない場合に備えて周りの農家の方に使わせてもらえる農地がないか聞いてみた。すると手に余っている農地はかなりあるのだが、持ち主の農家が使わせてくれないところがほとんどだという。何でも戦後の農地解放の経験を引きずっていて、ずっと小作に使わせているとそのうち乗っ取られるんじゃないかと思ってらっしゃるらしい。
すごい時代錯誤の話なのだが、その思い込みもあって農地はできるだけ自分で作付け管理し、ほとんど捨てることになると分かっていても農地らしく何か作るというわけなのだ。
もし農家が自分たちの手に余っている農地を、やりたがっている非農家にどんどん使わせるような雰囲気なり制度があれば、どちらにとってもプラスだし、自給率の向上にもつながる。
目を転じて山のことも考えてみると、手入れされていない雑木林もやりたい人がどんどん(もちろん相応の責任を負って)手を入れられるようになれば、山の管理と薪の自給が促進され、里山の生態系も豊かになることだろう。所有者の負担や疑心暗鬼を少なくして今ある農地や山林を使いたい人が使えるような雰囲気や仕組みを作っていくことが大事だなぁと考えながら、朝から地べたを這いつくばって意味があるのかないのか分からなくなってしまったキュウリもぎに精を出している私である。
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*編集後記*
夏バテだったわけではなく、仕事の嵐に巻き込まれて、メルマガの発行が遅くなってしまいました。関係者の方々にはご迷惑をおかけしました。
さて、夏にとある地方に出張し、地元の人と車で走りながら、「減反」と「耕作放棄」の田畑の違いの見分け方を教えてもらいました。「減反」の場合は、「農業休んでいるだけで、これは農地ですよ」ということをPRするため、また近隣の田畑に雑草が広がらないように、最低限の草刈をしています。そのため、減反の場合に生えている草は一年草なんだそうです。比べて、耕作放棄の場合は、背の高い多年草が生えている。・・・なるほど。
農業の問題は色々とフクザツなんだと思いますが、タテマエで動いている部分が大きいような気がしますね。広若さんが「時代錯誤」といみじくも書いていますが、21世紀に合わせて抜本的に仕組みを変える必要があるのではないでしょうか。
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発行:日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会事務局
〒198-0036
東京都青梅市河辺町5-10-1 セントラルビル2F
(株)森のエネルギー研究所内 薪炭キャンペーン係
e-mail:info@sumimaki.org
tel:0428-28-0010 fax:0428-28-0037
http://www.sumimaki.org/
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