日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

ラ・フィエスタ

最近よく行く家の近くの喫茶店で、店の奥さんから声をかけられた。

「今日の夜、店の前でジャズコンサートやるから聴きに来なよ。若い子のバンドなんだけど、頑張ってるから、応援してるのよ。」

というわけで、夜7時から、聴きに行ってきた。

その喫茶店は、リサイクルショップと喫茶店が合体した飾り気のないお店(しかも、コーヒー1杯100円!)なのだが、昼の姿からは想像できない程のナイスな空間が出来上がっていた。

柏は、夜は、いい風が吹く。

このコンサート、納涼コンサートと銘打っていていたのだが、今夜も、その名にふさわしい気持ちの良い風が吹いていた。

店の前に、ありったけのパイプ椅子が置かれていたのだが、立ち見が出るほど。年配の夫婦が多かった。ビール片手にすっかりくつろいだ様子。

演奏もとても良かった。名作中心の演奏だったけど、中でも枯葉の演奏が良かった。

ラ・フィエスタというバンドで、全員市立柏高校のOBだそう。同じ、柏の高校出身ということで、親近感が湧いた。

最近、柏のあちこちで、街頭での演奏やパフォーマンスを目にするが(しかも、結構レベルが高い)、こんな感じで、市井のパトロン達(?)が、若いミュージシャンやアーティストを応援しているのだろうか。

それは、柏の街にとって、とてもよろこばしいことだなあと思う。長い歴史のないこの街に、文化・芸術の醸成装置ができてきたということだ。

今はカオスのようなこの街も、きっといつの日か、今市井のパトロンにあたかかく育てられている文化・芸術がしっかり根付き、魅力的な街になってくるのだろうなあという予感。