日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

[考え事]ペア・プログラミングなど

株式会社はてなのサービスである『はてなダイアリー』を使い始めてから、IT技術やIT業界の動向に関するニュースや、IT企業で働く人のブログを読む機会が、飛躍的に増えた。

はてなのユーザーにIT系の人が多いからか、はてなブックマークのホットエントリー(人気ニュース)には、IT関係の記事が上位にランキングされる。なので、時間があるときなど、何となく読んでしまうのだ。

はてなを始めた当初は、IT業界なんて全くの別世界だと思っていたので興味はなかったが、色々と読んでみると、これがとても面白い!

自分が働く業界(環境ビジネス業界?)と、IT業界の構造が似ているので(良い意味でも、悪い意味でも・・・)*1、共感できることが多いというのが一つの理由。

もう一つの理由は、新しい業界だからだろうか、働き方を工夫したり、新しい働き方を模索したりしている人が多いようで、しかもそれをブログやらに書いて発信してくれるので、業界は違えど、自分の働き方を考える上でとても参考になるということ。

最近、心に残ったのは、はてなの伊藤氏のエントリー。ペア・プログラミングという、プログラミング手法について。

PFI ではペアプログラミングでの開発が基本のようで、チームははてなスタッフ1名 + PFIスタッフ2名という3名のチームをいくつか作って進めました。PFI の社長の西川さんが "ICPC で学んだことは、よくできたチームはコミュニケーションがコストにならずに生産性を加速させることPFI はこれを会社でも実現することを目標にし、妥協しない。" ということを以前におっしゃっていたのですが、まさにそういうスタイルでの開発だったように思います。途中何かしらのアルゴリズムなどで開発が行き詰まると、もう一人のスタッフが理論を提示し議論が始まり、議論の中から改善案が生まれて、すぐにそれがコードに反映されます。その繰り返しです。

ペアプログラミングがお互いの生産性を高めるというのは自分も経験済みでしたが、共通の成功体験と高度な共通知識がある二人でのペアプログラミングは、バグを指摘してもらえるとか、書いたコードを一番少ない手間で共有できるといった一般的なペアプログラミングのメリットを遙かに超えた爆発的な生産性を生み出すのだなと感心しました。
はてなブックマークの関連エントリー機能開発、PFI さんとの合宿 - naoyaのはてなダイアリー

NPO活動や会社の業務で、チームワークが頭数分以上の生産性を発揮することは、これまで何度も体験してきたけど、「ペア」(二人)ならではの効果というのは考えたことがなかった。いいかも。

「共通の成功体験と高度な共通知識がある二人」か〜。そういった関係には簡単になれるものではないと思うけど、そうなれそうな友人・知人は、社内外で何人か思い浮かぶので、意識的にそういった関係作りを働きかけていきたいと思った次第。

(それにしても、はてなは面白いですね。)

*1:元請け・下請けなどの階層化が進んでいるところや、総合系、専門系、ニッチ系、フリーランスなどが入り混じってなんとなく成り立っているところなど