日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

薪炭キャンペーン・メールマガジン(第10号)

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薪炭キャンペーン・メールマガジン(第10号 2008/06/16)

from 日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会

>>> http://www.sumimaki.org/

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□ 目次

[1.キャンペーン事務局からご挨拶]
薪炭クッキング(事務局長 嶋田俊平)

[2.今月のヘッドライン]
● 薪ステーション、会員登録受け付け開始@長野県茅野市 /など

[3.キャンペーン事務局からのお知らせ]
●キャンペーンにご参加ください!
●「火のある暮らしのはじめ方」好評発売中!好評発売中(3刷)!!
●森林文化協会の本「森林環境2008」で紹介!
●メール・マガジンのバックナンバーをアップしました!

[4.今月のイベント情報]
●森林(ヤマ)の手人の手〜森林(ヤマ)を造った手と語る〜
 第1回「森を育てる手」 (6/29、東京都あきる野市
●薪ストーブ展示会 (6/21-22、福島県郡山市

[5.キャンペーン賛同団体紹介]
●新エネ研究会 東日本

[6.薪炭クッキング]
●貝の浜辺焼き(尚炭&真炭)

[7.コラム「炭わが人生」]
●おそうじブームと薪炭(国際炭やき協力会 広若剛)

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[1.キャンペーン事務局からご挨拶]

こんにちは。事務局・嶋田です。

薪炭キャンペーン・メルマガも第10号。いよいよ二桁に突入です。

創刊時から、コラムやレシピをを執筆してくださっている株式会社Hibanaさん、国際炭やき協力会・広若さんをはじめ、ボランタティアで、このメルマガの発行に協力してくださっている皆さまに感謝です。

さて、今月号の「薪炭クッキング」は、貝の浜辺焼き。

私は千葉に住んでいるのですが、先日南房総に遊びに行った折に、ナイスな潮干狩りスポットを幾つか見つけたので、近々「浜辺焼き」に挑戦してみようと思いました。

それにしても、クレイジー尚炭(なおずみ)先生、OLの真炭(ますみ)さんの掛け合いは今回も絶好調ですね。料理レシピコーナーというより、漫談コーナーですね・・・。これからもその調子でお願いします。

さて、本メールマガジンでは、薪炭や火のある暮らしに関連したコラム、俳句、小説、団体紹介などコンテンツ執筆のお申し出を歓迎しております。連載でも、読みきりでも結構ですので、執筆に関心のある方は是非ご連絡ください。

それでは、メルマガ第10号をお楽しみください。

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[2.今月のヘッドライン]
2008-6-9: パン焼き窯 すべて手作り おいしさひとしお http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?350
2008-6-9: 薪窯で焼き締めた陶芸の展示会@三重  http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?349
2008-5-20: 紙薪つくり器−紙与作(かみよさく)、全国拡大販売 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?348
2008-5-19: 薪ステーション、会員登録受け付け開始@長野県茅野市 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?347
2008-5-14: 第21回古代発火法検定 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?346
2008-5-11: 古墳時代初頭の手あぶり形土器出土 http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?344

キャンペーンHPのトップに『バイオマス情報ヘッドライン』を設置しました。
http://www.sumimaki.org/top.shtm
 このシステムは、全国各地(海外も含め)の、薪炭等のバイオマスに関連する旬のニュース、面白いニュース、豆知識などを、自由に投稿してもらい、紹介しあうものです。どなたでも自由に投稿して頂けますので、奮って投稿ください。投稿は右のページから!  http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi

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[3.キャンペーン事務局からのお知らせ]

◆キャンペーンにご参加ください!
2008年6月末現在、キャンペーン賛同団体は50団体を超えました!順調に団体数が増えています。

日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーンでは、参加者・参加団体を募集しています。
http://www.sumimaki.org/01/san.htm
火のある暮らしネットワークの個人編の申し込みフォーム、検索画面が完成いたしました。どうぞ、こちらもご覧下さい。
http://www.sumimaki.org/formmail/form.cgi?ctl=personal_select


◆「火のある暮らしのはじめ方」好評発売中!!
薪炭キャンペーンで製作に取り組んできた、 書籍『火のある暮らしのはじめ方』が出版されました。この本では、薪炭による「火のある暮らし」をさまざまな形で 実践されている方に、その魅力を語っていただきました。
また、薪炭等のバイオマスに関する基礎知識、火の扱い方、火の持つ様々な効果や歴史など沢山のノウハウ・情報を紹介します。この本が、皆さんの「火のある暮らし」の第一歩となれば幸いです。

編集:日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会
発行:社団法人農山漁村文化協会
仕様:B5判、96頁(カラー64頁)
定価:1,500円(税込み)

◆森林文化協会の本「森林環境2008」で紹介!
(財)森林文化協会が毎年慣行している年報「森林環境」シリーズの最新号は、「草と木のバイオマス」がテーマです。
 キャンペーン事務局団体である、NPO法バイオマス産業社会ネットワークの泊みゆきさんが「持続可能な日本社会とバイオマス政策」といタイトルで政策のレビューを、本メルマガの編集員である相川が「炎の文化再生−21世紀の火のある暮らしへ」というタイトルでキャンペーンの紹介をしています。ご関心のある方はぜひご覧下さい。

編集=森林環境研究会
責任編集者=有馬孝礼+辻陽
発行=(財)森林文化協会
発売=朝日新聞社
定価=2,100円(税込み)、協会会員は1,950円(送料込み)
http://www.shinrinbunka.com/

◆メール・マガジンのバックナンバーをアップしました!
本メールマガジンのバックナンバーを、ホームページにアップしました。
最近メルマガ登録された方は、是非過去の号もご覧ください。
http://www.sumimaki.org/02/mailpast.htm

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[4.今月のイベント情報]

◆森林(ヤマ)の手人の手〜森林(ヤマ)を造った手と語る〜
 第1回「森を育てる手」

西多摩地域では、江戸時代から林業が盛んに行われてきました。今もなお、東京の林業地として、木材生産が行われています。そこには、造林・伐採・搬出などの技を持つ方々の「手」があります。

昔と今の林業の違いや、山仕事の移り変わりについてお話を伺いながら、その「手」だけが覚えている山の記憶を感じてみたいと思います。

日時:6/29(日)
会場:五日市会館ホール
 東京都あきる野市五日市412(JR五日市線武蔵五日市」駅下車、徒歩10分)
講師:野村 康夫さん
 昭和4年 檜原村生まれ。
 田中林業にて、10代の頃より現在に至るまで、造林を一筋に行う。

 林業体験イベントの講師なども行っており、若い人たちにもファンが多い。森の聞き書き甲子園では、「ズマ・マキゾリの名人」として認定された。
内容:
 開場 12:30〜 
 講演会 13:00〜15:00 
 ◆お話「〜森を育てた50年〜」 
  聞き手:小森谷孝志(群馬県林業家)
 懇親会 15:30〜17:00 
 ◆山仕事をされていた方々を囲んで懇親会
参加費:無料(懇親会参加費:500円)
定員:200名
締切:6/22(日)※定員に空きがある場合は、当日参加も受け付けます。
申し込み方法:氏名、連絡先(メールアドレス、電話番号)、所属(あれば)、
懇親会参加の有無を明記の上、E-Mailにてお申し込みください。

申し込み・問合せ先:むかしごと研究会 石山 恵子
 Mail:mukashigo@yahoo.co.jp

後援:檜原村、東京都農林水産振興財団

◆薪ストーブ展示会

薪ストーブ展示会を開催することとなりました。各メーカーの人気機種ばかりを展示しています。当日はチェンソーや薪割機などの展示はもちろん、実演も出来ます。安全で安心な薪ストーブがある暮らしで、エコにも貢献する暖かな暮らしをはじめてみませんか。

日時:平成20年6月21日(土)・22日(日) 10:00〜17:00

場所:薪炭生活館 薪ストーブショールームにて
   (富田町 国道49号線沿い 郡山インター近く 幸楽苑さん向い)

来場特典:
両日とも先着20名様に縁起の良い「えんじゅ」手づくりペアコースターをプレゼント!!

問合せ先:有限会社ウッドライフ 薪ストーブ事業部
       TEL:024-961-1911

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[5.キャンペーン賛同団体紹介]

File10. 新エネ研究会 東日本

私たち「新エネ研究会 東日本」では「持続可能な循環型社会」の実現を目指し、エネルギー・環境の高度化推進を可能にするため、下記の事業を展開し、製品開発や産業創出を支援しています。

1.エネルギー・循環の高度化推進に向けた企業間のネットワーク形成を促進し、コラボレーションが生まれる条件づくりを行います。
2.エネルギー・環境分野の新商品・技術評価事業を推進します。その一環としてコーディネータを派遣し、企業の課題解決を支援します。
3.エネルギー、環境分野の技術やノウハウの普及や交流を促進するために、セミナーやシンポジウムの開催、先進事例の発表機会の提供、テーマを絞った研究会の開催・運営を行います。
4.健康な高齢者社会形成のため、農村・都市の共生交流を図るグリーンツーリズムを支援します。
5.森林再生のための高性能林業機械の紹介を通じて、木質系バイオマス資源の利活用、低コスト木材生産システムに専門家を派遣いたします。都市部に限らず、地方においても、地域の特性に対応したプロジェクトの展開を図ります。
6.ホームページ、メールマガジン、PRパンフレットを用いた情報提供事業を進めます。

 NPO新エネ研究会東日本に入会され、エネルギービジネス及び環境ビジネスの成功者になって頂くとともに、「持続可能な循環型社会」づくりの先導者になられますことを期待しています。

NPO法人 新エネ研究会東日本
本部 理事長 小島四朗
〒192-0353 東京都八王子市鹿島945-91
TEL&FAX 0426-75-5503

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[6.薪炭クッキング]

File10. 貝の浜辺焼き

 [今月の薪炭クッキング]
 謎のクレイジー尚炭(なおずみ)先生に教わった、美味しさと驚きに満ちた薪炭料理のとりことなったOLの真炭(ますみ)さん。今日は潮風に誘われて、薪炭クッキング教室を行うべく先生と浜辺へ出かけるのであった。(このコーナーは、真炭さんと尚炭先生の会話形式でお送りします)
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   ザザー…、ザザー…、
(尚)ふーむ、潮の香り。マウイのサウスショアが懐かしいのぅ。
(真)今日はなぜ海へ来たんですか?デート相手ならもう少し選びたいのですが。
(尚)まぁそういうな。これでも昔はジャイアントウェーブを乗り回していたんじゃよ。もっとも、今日はボードではなく、スコップじゃがな。さあ、潮が引いてきたぞ、食材を探しにいざ参らん。
(真)ザクッ、ザクッ。うーん、とれるのは砂ばかり、いっこうに何も出てきませんよ。
(尚)コツがある。貝の鉱脈を掘り当てるのじゃ。それに沿って掘っていけば、、、ほれ、ほれ!うまそうなハマグリじゃ! 
(真)うわ、水を吹きだした!パックされているのと違って、とれたては生きてる感じがしますね。
(尚)最近の子供は、海の中を魚の切り身が泳いでいると思っているらしいぞな。自然の流れを知らないということは、なんとも嘆かわしいことじゃ。
(真)こんなコツも知りませんでした。なかなか便利ですね。
(尚)海で役立つコツをもう一つ、教えておこうかな。「女性を落とすなら、水辺」じゃよ。
(真)本当ですか? でも、先生には関係のない話のような。
(尚)それを言ったら「食べられてしまったサザエの壺焼き」じゃ。
(真)え、そのこころは?
(尚)身もふたもなし…。

★今月の薪炭クッキングレシピ★
## 貝の浜辺焼き ##

■材料:
   【調味液】
   しょうゆ 適量
   日本酒 適量
   ねぎ (オオバ、サンショウの葉) 適量
   【食材】
   (潮干狩りで取った)ハマグリまたは大アサリ
   (殻付きのサザエやホタテでも可)

■作り方:
▽ 潮干狩りで取った貝は砂を持っているので、海水の二分の一の濃さの塩水(1リットルに対し塩大さじ1杯程度)で半日くらい砂抜きをする。
▽炭火で貝のエキスがこぼれないように注意しながら殻が開くまで焼く。なるべく遠火の強火で、焦がさないように火加減を調整すること。
▽殻が開いたらしょうゆと日本酒を1:1の割合で好みの分量をたらす。貝自身に塩味があるのでひかえめでOK。
▽香ばしい香りにネギ(オオバやサンショウの葉など好みの薬味で)のみじん切りを添えて召し上がれ。

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薪炭クッキングは、Hibanaがお届けしています
    http://www.hibana.co.jp
ひ のあるくらしのお手伝い
本の森を元気に! 薪炭レシピ公開中
http://www.hibana.co.jp/hibana/izuru06.html
 

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[7.コラム「炭わが人生」]

File10.おそうじブームと薪炭

最近世間ではそうじをすると運が開けるとかツキが回ってくるとか、そうじがちょっとしたブームである。私の母も私に似て乗せられやすいタイプなのでおそうじのカリスマ松居一代の本を買い込み、私にもしつこく勧めてくる。お年寄りには優しくしないといけないので本を読んで掃除に励んでいる真似事をしていたら、いつの間にかしっかりおそうじにはまってしまった。

これまで「掃除というのは年に一回、年末にまとめてやればいいんだ」くらいにしか思っていなかった私だが、おそうじグッズを使っていろんなところをピカピカにし始めるとこれが快感なのだ。家の中がピカピカになってくるとカミさんの機嫌も良くなって、家の中がよけいに輝いて見えるのは当然としても、普段気にしないような場所も丹念に松居棒やメラミンスポンジなどでピカピカにすると自
分もピカピカになった錯覚に陥る。
気の進まない仕事で唸っている時でもおそうじで気分転換すれば割と楽に乗り越えられたりすることもある。また、何年も使わない資料なんかをどさっと捨てるのもなかなかいい感じだ。モノを捨てればそれだけ心の空間が広がるとおそうじ本に書いてあったがまさにその通りで、新しい仕事への意欲も沸いてくる気がするものだ。

 さて、おそうじと言えば、我が師匠炭やき銀爺はよく「炭やきってのは山のそうじになるんだ」と語っている。薮を払い、そろそろ込み始めた木を伐って、藪は虫除けに燻しながら燃し、木は炭窯に入れる。炭やきをすれば小さい藪から中くらいの木、大きい木まで全部に役割を与え、使い切ることができるのだ。そして仕事が終わった山には太陽の光が差し込み、残った幼い木々たちがその光を浴
びて嬉そうにしているように見えるのである。
そうじにはまる前はこの師匠の言葉を「炭やきに必要な材料を採取することで山を整理する」くらいにしか考えてなかったが、実はこの「山のそうじになる」という言葉はもっと深い意味があるのだと感じるようになった。
 自分でやっていて思うのだが、そうじというのはただ外観を清潔・きれいにするというだけでなく、自分が「こういう環境にしたい」とイメージして、それに向かって一直線に頭と体を使って作業することである。家のそうじの場合、そのイメージの先にあるのは家族が安心して楽しく暮らす空気だったりするのだが、山のそうじの場合は来年、再来年、五年後、そして数十年後の山の姿だろうし、その山を次に使う地域の若者たちの活気や、草花や虫、小動物などたくさんの種類の生き物がにぎやかに暮らす豊かさだったりするだろう。
 
 以前、ある土地の炭やきさんから「あの山は・・の父ちゃんが・・の頃に伐った山で、いつもいい仕事をする人だったから山も気持ちよかった。でもそろそろ込んできたから伐ってやんなきゃな」という話を聞いたことがある。先達から受け継いだ山を自分の世代の責任として整え、そのついでに炭やきをするような感じがして、その優雅さにほれぼれしたものだ。
 薪や炭を使う社会というのはそういう山のおそうじをしてついでに山のおこぼれを頂戴しながら人間が生かさせてもらう、という社会なのだと思うのである。そうじは一銭の得にもならないけど、心に優雅さをもたらす。
 私たちもあの炭やきさんのように未来を夢想しながら優雅に山をおそうじして、薪炭を使いたいものである。

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*編集後記*
 「こういう環境にしたい」とイメージすること。至言だと思います。漠然とした夢のようなイメージから、徐々に細部まで具体化し、強く願うこと。未来を創造することはここから始まるのだと私も思います。その一方で、「お手本を見ること」も大切です。
 日本の人工林はようやく成熟してこれから長伐期多間伐施業へと移行していきます。短伐期で皆伐を繰り返すよりも、環境面からも経営面からも優れているからです。しかし、その森づくりの具体的イメージを持つ人がどれだけいるのか。各地に眠っている長伐期施業の事例を実際に見て、具体的なイメージを持つこと、そういう作業が必要だと思います。

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発行:日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会事務局
〒198-0036
東京都青梅市河辺町5-10-1 セントラルビル2F
(株)森のエネルギー研究所内 薪炭キャンペーン

e-mail:info@sumimaki.org
tel:0428-28-0010 fax:0428-28-0037
http://www.sumimaki.org/
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