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日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

「社会を変える」を仕事にする

読書

「社会を変える」を仕事にする(駒沢弘樹、英治出版)を読了。

(本書の概要については、こちらを参照のこと。)

これまで幾つかのNPOの立ち上げや運営に関わってきたけど、「NPO」に対して、理解も、覚悟も全然足りないことを痛感した。
NPOの存在価値、持続的なあり方について、もっと意識しなければ・・・。

幾つか、引用メモ。当たり前と言ったら当たり前のことなのだけど、ついつい目先のことばかりにかまけてしまう自分への教訓。

  • NPOと株式会社の違い

最大の違いは、株式が存在し、IPOや配当など株主へのなんらかのリターンが期待される株式会社に対して、NPOは、純然たる社会的価値が期待されるという点だ。

【教訓】どのような社会的価値を有するのか突き詰めるべし。

  • NPOにとっての助成金の意味

会社だったら儲けが出るまで食いつぶせる。収入がコストを上回るまで、資本金を減らしながら、歯を食いしばって頑張るのだ。NPOにはそれがない。(中略)そんなとき、あるおじさんから「助成金」なるものの存在を教えてもらった。
(中略)
「種銭(事業の種となるお金。元手)が欲しいなら、助成金で取ればいいのです。

【教訓】助成金は、あくまで採算が取れるようになるまでの種銭である。助成金がなくても回る仕組みを。

  • 目的と手段

「君さ、本当は何がしたかったんだっけ?」
(中略)
「待ってくださいね。僕は短期的なものにとらわれていたかもしれない。施設をつくる、というのは手段だった。目的は病児保育問題を解決することだ。いつの間にか手段が目的になってしまっていたんだ。別に施設だけが手段ではないですよね。いますぐは思い浮かばないけど、何か違う方法を新しく考えればいいんだ!」

【教訓】目的だけを見据える。手段にとらわれない。

  • ソーシャル・プロモーション

認識がアクションと出会いを生み、さらにアクションが生まれる。そうしたことが眼前に折り重ねられ、僕は初めて広報の、いや社会的な問題を世の中に向けて発信する「ソーシャル・プロモーション」の重要性を知ったのだった。

【教訓】ソーシャル・プロモーションとしての広報をより重視すべき。

  • 溺れる赤ん坊のメタファー

社会運動に取り組む者が知っておくべき寓話がある。「溺れる赤ん坊のメタファー」である。
それはこんな話だ。
あなたは旅人だ。旅の途中、川に通りかかると、赤ん坊が溺れているのを発見する。あなたは急いで川に飛び込み、必死の思いで赤ん坊を助け出し、岸に戻る。
安心してうしろを振り返ると、なんと、赤ん坊がもう一人、川で溺れている。急いでその赤ん坊も助け出すと、さらに川の向こうで赤ん坊が溺れている。
そのうちあなたは、目の前で溺れている赤ん坊を助け出すことに忙しくなり、川の上流で、一人の男が赤ん坊を次々と川に投げ込んでいることには、またっく気づかない。
これは「問題」と「構造」の関係を示した寓話だ。問題はつねに、それを生み出す構造がある、そして、その構造に着手しなければ、真に社会問題を解決することはできないのだ。

【教訓】問題を生み出す構造を見出すべし。


「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方

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