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日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

きとうむら

3年ほど前なら、木頭村と書くところだが、今、木頭村は存在しない。

「ダムを止めた村」として有名になった旧木頭村(読みは、きとうそん)であるが、2005年3月に、鷲敷町、相生町、上那賀町、木沢村と3町2村で合併し、那賀町となったのである。

しかし、きとうむらは、今も存在しつづけている。

株式会社きとうむら

村民が出資する「村民セクター」。木頭村のゆずを使ったジャム、ポン酢などの柚子を中心とした食品を製造し、直営店での商品販売、さらには全国約1500人の会員に向けての通信販売を行っている。

また、世界で唯一の?柚子本位制地域通貨「ゆーず」を使った山村体験ツアー「ゆーずツアー」などユニークな地域づくりの取り組みがメディアにもたびたび紹介されている。

その株式会社きとうむらには、前々から行ってみたいと思っていたのだが、今回思いがけず立ち寄ることができた。徳島出張後に那賀町在住の先輩宅に遊びに行った際に何気なく話してみると、「それなら近くにあるよ。店員さんとはバレーボールのチームも一緒やで。」ということで。

手作り感満点のお店の中にところ狭しと沢山の商品が並んでいた。これだけの商品を開発したのかとびっくりした。しかも、どれもこれも美味しそう。

店員さんイチオシのゆず醤油と、定番商品のゆずジャムを買った。なんと、ゆず醤油は、雑誌『ブルータス』の全国お取り寄せコンテストぽんず部門のグランプリに輝いたそうだ。まだ家に帰れていないので、食べていないが、楽しみである。

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この旧木頭村でも、今回の出張で訪れた上勝町小松島市でも、「地域のスケール」について考えることが多かった。

今後、国、都道府県、市町村などいろんな大きさの「地域」に関わるだろうが、その土地土地の人々が「愛着」や「アイデンティティ」を感じている「地域のスケール感」(自分の住む集落なのか、村なのか、県なのか等)を大切にしていきたいと思った。

きっとその土地の文化や自然の中で生きてきた人々が感じる「愛着」や「アイデンティティ」が地域を支える原動力になるだろうし、その中に、地域の社会を支えるシステムのヒントがあると思うからである。

特に、平成の大合併の嵐が過ぎ去った今、全国各地で広域での計画づくりが推し進められているが、効率では片付けられない問題が山積みされていることを感じている。