日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

薪炭キャンペーン・メールマガジン(第3号)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
薪炭キャンペーン・メールマガジン(第3号 2007/10/09)
from 日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会
>>> http://www.sumimaki.org/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                                                                                                                  • -

□ 目次

[1.キャンペーン事務局からご挨拶]
●「火のある暮らし月間」はじめます!(事務局長 嶋田俊平)
[2.キャンペーン事務局からのお知らせ]
●キャンペーンにご参加ください!
●「火のある暮らしのはじめ方」好評発売中!!
●「火のある暮らし月間」イベントを募集中!
[3.今月のイベント情報]
●10/20(土) 「陶楽炎祭2007」 (ふくしま薪ネット)
●10/12(金)〜16(火)「バイオマスフェスタin会津2007」(ふくしま薪ネット)
●11/10(土) 「第5回森の文化祭『火の市』」 (森の文化祭実行委員会)
[4.キャンペーン賛同団体紹介]
バイオマス産業社会ネットワーク(代表理事 泊みゆき)
[5.今月の薪炭クッキング]
●おつきさま団子 ゴマあん(尚炭&真炭)
[6.コラム「炭わが人生」]
●みかん山のお茶(国際炭やき協力会 広若剛士)

                                                                                                                  • -

[1.キャンペーン事務局からご挨拶]

◆「火のある暮らし月間」はじめます!
こんにちは。事務局・嶋田です。
町中では「秋らしさ」はなかなか味わえませんが、週末に登った筑波山(百名山@茨城県)では、「空高く…」と詠みたくなるような秋空が広がっていました。遅ればせながら、秋到来です。
さて、そんな中、事務局では冬に向けた動きが本格化してきました。
一番の目玉は「火のある暮らし月間」。冬支度が本格化する11月〜12月の2ヶ月間にわたって、「火のある暮らし月間」と位置づけた広報活動を展開します。
この期間に全国各地で実施される、「火のある暮らし」に関連するイベント・催し・活動を、集中的かつ一体的にPRし、これまで薪炭等にあまり接点を持っていなかった市民層に関心を持ってもらうことを目指すものです。
毎年この時季に、焼き芋イベント、薪ストーブや七輪の展示会、炭火料理セミナーなどなど、あちこちで楽しい催しが行われて、人々が自然と「火のある暮らし」の第一歩を踏み出せるような、そんな日が来ることを祈って・・・
なお、この「火のある暮らし月間」で広報協力させて頂くイベント等を募集しておりますので、奮ってご応募ください。(詳細は、[2.事務局からのお知らせ]を参照ください。)
それでは、メルマガ第3号をお楽しみください。

                                                                                                                  • -

[2.キャンペーン事務局からのお知らせ]

◆キャンペーンにご参加ください!
2007年10月現在、キャンペーン賛同団体は24団体になりました!日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーンでは、参加者・参加団体を
募集しています。http://www.sumimaki.org/01/san.htm

◆「火のある暮らしのはじめ方」好評発売中!!
薪炭キャンペーンで製作に取り組んできた、 書籍『火のある暮らしのはじめ方』が出版されました。この本では、薪炭による「火のある暮らし」をさまざまな形で 実践されている方に、その魅力を語っていただきました。 また、薪炭等のバイオマスに関する基礎知識、火の扱い方、火の持つ様々な効果や歴史など沢山のノウハウ・情報を紹介します。この本が、皆さんの「火のある暮らし」の第一歩となれ
ば幸いです。
編集:日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会
発行:社団法人農山漁村文化協会
仕様:B5判、96頁(カラー64頁)
定価:1,500円(税込み)

◆「火のある暮らし月間」イベントを募集中!
 寒さが増し、冬支度が本格化する11月・12月を『火のある暮らし月間』と位置付け、その期間中に、全国の団体・個人の皆さまが実施される、「火のある暮らし」に関連するイベント・催し・活動(以下、イベント等)を、集中的かつ一体的にPRし、これまで薪炭等にあまり接点を持っていなかった市民層に関心を持ってもらうことを目指します。
▽ 参加のメリット
(1)特設WEBページを通した広報⇒薪炭キャンペーンのウェブサイト内に、『月間』の特設ページを開設し、イベント等の情報を掲載します。 参照:http://www.sumimaki.org/
(2)「エコプロダクツ2007」での広報⇒国内最大規模の環境系展示会「エコプロダクツ2007」に、薪炭キャンペーンのブースを出展します。このブースに、参加団体の活動を紹介するパネルを掲示します。
(3)キャンペーン・グッズの提供(予定)⇒薪炭キャンペーンのロゴやURLを印刷したマッチを提供します。
▽ 参加費用 基本的には無料(タダ)です。
▽ 応募方法は? 下記応募先まで、メールまたはFAXで以下の事項をお送りください。
○団体名/個人名 ○担当者名(団体の場合) ○連絡先 ○イベント等の概要
▽ 応募・問い合わせ先
〒198-0036東京都青梅市河辺町5-10-1セントラルビル2F森のエネルギー研究所内 薪炭キャンペーン係 e-mail:info@sumimaki.org fax: 0428-28-0037

                                                                                                                  • -

[3.今月のイベント情報]

◆「陶楽炎祭2007」 (ふくしま薪ネット)
「陶」と「炎」の祭典「陶楽炎祭2007」が開催されます。ミニ窯つくりや究極の焼き芋、火起し選手権などメニュー満載です。
日時:10月20日(土)8:30〜
会場:母畑レークサイドセンターキャンプ場(石川町)
問い合わせ・申し込み先:0247-26-5313(ウェーブゆい・角田)

◆「バイオマスフェスタin会津2007」 (ふくしま薪ネット)
ペレットを中心としたイベントが会津各地で開催されます。ペレット製造や薪とペレットのハイブリットストーブ、ペレットコンロなどの展示があります。
日時・会場等:
 只見町会場 10月12日(金)〜14日(日) 酒井建設製材所特設会場
 田島会場 10月14日(日) JR田島駅前広場
 会津美里町会場 10月15日(月) JA会津みどり 高田カントリーエレベーター建屋
 三島町会場 10月16日(火) 尾瀬街道「みしま宿」
問い合わせ: 0241-23-2400(金親)、0241-82-2809(酒井)

◆「第5回森の文化祭『火の市』」 (森の文化祭実行委員会)
木、薪炭の魅力をお届けするお祭りです。「炭火焼きの料理」、「ペレットで沸かす足湯」「木アート&炭アート」などの楽しい
ブースが多数出展します。
日時:11月10日(土)
会場:知恩寺(京都府京都市左京区http://www.jodo.jp/290004/03/images/map.jpg
問い合わせ:090-9912-6574(坂野)

                                                                                                                  • -

[4.キャンペーン賛同団体紹介]

バイオマス産業社会ネットワーク(代表理事 泊みゆき)

1999年設立(NPO法人化は2004年)、循環型社会構築へ向けて、薪炭材を含むさまざまなバイオマス資源のエネルギー・工業材料等
の生態的・社会的・経済的に持続可能な利用の促進を図ることを目的に活動中。
月1回ペースでの研究会(セミナー)等の開催や、一年のバイオマス利用の動向を簡潔にまとめたバイオマス白書(サイト版および小冊子版)の発行・配布、メーリングリストによる普及啓発・情報交換のほか、提言、調査、企画、事業の立ち上げおよび実施などを行っています。
現在、法人会員約50団体、個人会員約500名。企業、自治体、官庁、NPO・諸団体、学術、海外の関係者、農林水産業従事者、マスメディア、関心のある市民の方々など多様なメンバーが、ホリスティック(包括的)な観点で交流しながら課題解決に取り組んでいます。随時、会員を募集しています。

▽ お問い合わせ
〒277-0945千葉県柏市しいの木台3-15-12 Tel:047-389-1552  Fax:047-389-1552 E-mail:mail@npobin.net http://www.npobin.net

このコーナーでは、キャンペーンの賛同団体を順番に紹介していきます。お楽しみに!

                                                                                                                  • -

[5.今月の薪炭クッキング]

 謎のクレイジー尚炭(なおずみ)先生に教わった、美味しさと驚きに満ちた薪炭料理のとりことなったOLの真炭(ますみ)さんは、そろそろ夏バテもおさまって食欲が増してきたころ。今日もお腹をすかせて薪炭クッキング教室の扉を開けるのであった。(このコーナーは、真炭さんと尚炭先生の会話形式でお送りします)

===================================================

(尚)暑い夏も過ぎ、涼しい秋の風が吹き始めたのう。野山では、ススキの穂や彼岸花が風に揺れている…。ところで真炭くん、夕べの月は見たかね?
(真)いえ、飲み会で見てません。
(尚)…うーむ。 昨日は満月で、月明かりで浮かび上がった野山の風情がきれいじゃった。名月とは、まさに昨晩のためにある言葉じゃな…。
(真)月といえば、やっぱ、団子ですね。
(尚)よし、今日はとっておきの団子を教えてあげよう。団子はころころ、お月様のように心をこめて、まあるくまるめるべし。
(真)あれっ、あれれっ。先生、私のはどうしても丸くなりません。しかも大きさも色々!これでは焦げてしまいますよね?
(尚)それでは「団子三兄弟」でなく「不揃いの団子たち」じゃな。まあ、時間をかけて焼けばなんとかなるわい。
(真)あぁ、やっぱり焦げた。先生のお団子は綺麗なのに、悔しい。
(尚)炭火の気持ちを知ることが、まだまだ足りんようじゃな。炭火で焼く香ばしさはどれでもいっしょじゃ、へしゃげたものもおつな ものじゃ。もっとも、これでは三日月団子じゃがな。

★今月の薪炭クッキングレシピ★
## おつきさま団子 ゴマあん ##

■材料:
   【お団子】
白玉粉  1カップ(200cc)
水    約2/3カップ(130cc)
   【ゴマあん】
練りごま(チューブやビン詰のもの)1/2カップ(50cc)
白味噌  1/4カップ(25cc)
砂糖   1/4カップ(25cc)
みりん  1/4カップ(25cc)
水    1/4カップ(25cc)

■作り方:
▽ 白玉粉に少しずつ水を加えながら練っていき、耳たぶくらいの固さにする。
▽ 沸騰したお湯に、まるめたお団子を入れていきます。
▽ お団子が浮かんできたら、すくって冷水で冷やします。
▽ 鍋にゴマあんの材料をいれ、弱火にかけて木べらで練ります。
▽ 砂糖が溶けて照りが出てきたら火を止め、容器に移して冷ます。
▽ お団子を竹串に刺し、炭火で焦げ目がつくまで軽く焼きます。
▽ お月様を眺めながら、お団子にゴマあんをつけて食べます。

あんは、ゴマの代わりにピーナッツ、クルミのペーストでも美味しくできます

                                                                                                                  • -

[6.コラム「炭わが人生」]

◆みかん山のお茶

 私の母は農家の出身だった。実家ではお米や野菜、みかん、たばこ、牛など手広くやっていて小さい私もその時期になると稲刈りやみかんの収穫(故郷・宮崎では「みかんちぎり」と言った)のお手伝いをさせられたものだった。馬鹿みたいに真面目だった少年の頃の私は、遊びまくっている弟を横目にひたすら大人に言われるままにあっちの稲束をこっちに運んだり、こっちの籾をあっちへ運んだり大いに働いた(と自分では思っている)。
 宮崎はご存知のように早場米の産地である。つまり稲刈りは旧暦のお盆(8月13日〜16日)の前に片付けるため、稲刈りは猛暑の中の作業だったのだが、なぜかそれほどつらい思いをした記憶はない。
 この稲刈りの一番の楽しみは何と言ってもお昼のお弁当だった。刈り終わった田んぼに茣蓙を敷き、手伝いに来たおじさんおばさんたちみんなで一緒に食べた玉子焼きやおにぎりの味は今でも喉をならしながら思い出すことができる。
 そして秋になると週末ごとにみかんちぎりだった。私は今でもみかんが大好きだが、みかんちぎりの時はとにかくみかんが選び放題、食べ放題なのでもう天国のようなものだった。
 もちろん食べてばかりいては母の父、つまりじいちゃんに叱られるのでその場でむしゃむしゃ食べまくることはできない。第一ちぎったばかりのみかんはまだ酸味が強く、一番おいしくなるのは1週間ほど置いてからである。だが、分かってはいても時々あまりに見事なみかんを見つけて我慢できず、こっそりと食べてしまうこともあった。外見から期待される味よりも酸味は強いのだが、ちぎったばかりのみかんにはほとばしるような生命力が感じられ、これはこれでみかん山でなければ味わえない醍醐味だった。
 そしてみかん山のもう一つの魅力がじいちゃんが淹れてくれるお茶だった。お弁当を広げお昼の準備を始めると、じいちゃんは近くの谷川へ降りて行って鉄瓶に水を汲んでくる。ばあちゃんは枯れ枝を集めてぱっぱっと火を熾し、その上に鉄瓶をかける。そして近くに植えてあるお茶の木を枝ごと折って火でパチパチ炙り、硬い手で茶葉をもぎ落として鉄瓶の中に直接入れて沸かすのだ。
 この茶葉を焙じる時の香りは子どもでもうっとりするくらい芳しく、それまでの収穫作業の慌しさがたちまちなくなってしまうほどの力を持っていた。やがてじいちゃんは煙草をくゆらせ、ぼくたちは山のお茶を飲みながらお弁当を食べる。日当たりの良いみかん山から眺める景色は見渡す限り緑で、秋の日差しがぽかぽか心地良い。ぼくたちの他に人はおらず、ラジオの音とおじいちゃんの話、そして時折さえずる鳥の声しか聞こえず、焚き火の匂いがぼくらを包んでいた。
 何かの折にふとあのお茶を思い出すことがある。それはいつも焚き火の匂いとセットになっていて、ぼくは無性に焚き火をしたくなり山を眺めるのである。
(国際炭やき協力会 広若剛士)

                                                                                                                  • -

*編集後記*
メルマガも第3号を発行することができました。「今月の薪炭クッキング」とコラム「炭わが人生」は、本メルマガの二大目玉企画です。私も原稿が届くのが毎回楽しみです。ご感想や、応援のメッセージもお待ちしています!(相川)