日本再発見ノート Rediscover Japan. 

株式会社さとゆめ・嶋田俊平の日々の思い、出会い、発見

薪炭キャンペーン・メールマガジン(第2号)

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薪炭キャンペーン・メールマガジン(第2号 2007/09/03)
from 日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会
>>> http://www.sumimaki.org/
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□ 目次

[1.キャンペーン事務局からご挨拶]
●新プロジェクト続々。(事務局長 嶋田俊平)

[2.キャンペーン事務局からのお知らせ]
●キャンペーンにご参加ください!
●「火のある暮らしのはじめ方」好評発売中!!

[3.今月のイベント情報]
●10/6(土)〜7(日)「森林の市」への出展(薪く炭くKYOTO

[4.キャンペーン賛同団体紹介]
●森のエネルギー研究所(代表取締役社長 大場龍夫)

[5.今月の薪炭クッキング]
●真夏の焼肉 エスニック風(尚炭&真炭)

[6.コラム「炭わが人生」]
●天上の炭風呂(国際炭やき協力会 広若剛)

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[1.キャンペーン事務局からご挨拶]

◆新プロジェクト続々。
こんにちは。事務局・嶋田です。
夏の熱気もどこへやら、秋の気配が感じられる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
薪炭キャンペーン事務局では、リーフレットづくりなど、活動の基盤づくりが一段落したので、「火のある暮らし」の季節である秋冬に向けて、新しいプロジェクトの準備をはじめています。
寒さは苦手なほうですが、今年はなんだかワクワクします。
以下、まだまだアイデアレベルですが、企画中の新プロジェクトを簡単にご紹介します。

○『火のある暮らし月間』
11月〜12月を「火のある暮らし月間」と位置づけて、この時期全国各地で開催される「火のある暮らし」イベントを応援します。また、事務局としては、12月13日〜15日の「エコプロダクツ2007」にブース出展する予定です。

○『薪炭キャンペーン・ノベルティグッズ』
薪炭キャンペーンを、より広い層に知って頂くために、薪炭キャンペーンのロゴとURLを印刷したマッチを制作し、飲食店や市民団体などに配布する予定です。

○『薪炭ヘッドラインニュース』
薪炭などのバイオマス関連のホット&旬のニュースをオンタイムでお届けする『薪炭ヘッドラインニュース』のコーナーをキャンペーンHPに設置する予定です。

○『薪炭検定』
最近流行りのご当地検定やおもしろ検定の一種として、「薪炭」をテーマにした検定を作りたいと考えています。検定を通して、「薪炭」への理解や愛着が広がることを目指します。

○『薪炭マップin東京』
京都・愛知・神奈川で作られている『薪炭マップ』を、東京でも作ろうということに。情報提供に是非ご協力ください。
(参照)http://www.sumimaki.org/04/kyoto/index.htm

と、やるべきこと・やりたいことは盛り沢山なのですが、人手とお金と時間は限りがあります。出来るところから、です。
それでは、メルマガ第2号をお楽しみください。

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[2.キャンペーン事務局からのお知らせ]

◆キャンペーンにご参加ください!
2007年8月末現在、キャンペーン賛同団体は21団体になりました!日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーンでは、参加者・参加団体を募集しています。詳しくは、下記ホームページをご覧下さい。http://www.sumimaki.org/01/san.htm

◆「火のある暮らしのはじめ方」好評発売中!!
薪炭キャンペーンで製作に取り組んできた、 書籍『火のある暮らしのはじめ方』が出版されました。この本では、薪炭による「火のある暮らし」をさまざまな形で 実践されている方に、その魅力を語っていただきました。 また、薪炭等のバイオマスに関する基礎知識、火の扱い方、火の持つ様々な効果や歴史など沢山のノウハウ・情報を紹介します。この本が、皆さんの「火のある暮らし」の第一歩となれ
ば幸いです。

編集:日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会
発行:社団法人農山漁村文化協会
仕様:B5判、96頁(カラー64頁)
定価:1,500円(税込み)
※9月上旬に増刷予定!!

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[3.今月のイベント情報]

◆10/6(土)〜7(日)「森林の市」への出展(薪く炭くKYOTO
10月6日〜7日に、OAP広場等(大阪市北区天満橋1丁目8番)で開催される「水都おおさか森林の市」で、ペレットストーブ実演展示、簡易窯でのピザ焼き&販売等を行います。

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[4.キャンペーン賛同団体紹介]
株式会社森のエネルギー研究所の紹介 代表取締役 キャプテン・アドバイザー 大場 龍夫

真の持続可能な社会を想像する時、人間社会が大自然の恵みに包まれ、その存在に感謝しながら、恩恵を最大限に受けとめ
ている姿が瞼に浮かびます。その大自然の営みの中核的な存在が森林なのです。私たちは、この森林バイオマスの普及を通じて、人と森のつながりを再生し、地域を活性化し、地球温暖化を防止しながら、豊かな持続可能な社会に近づけるよう、森林資源の多様の性質
を最大限に活かしていくことを使命としています。現在、森のエネルギー研究所では、二つの事業を行っています。
(コンサルティング事業)
ネットワークによる最新かつ価値ある情報と、これまでに培った技術・ノウハウを活かして、的確な評価・分析を行い、総合的な知恵で最適なシステムを想像することにより、実践的に森林バイオマスを推進します。
バイオマスを中心とするコンサルティング業務
○新規事業のための調査・計画立案業務
○新しい事業創出のためのコーディネーティング業務
バイオマス政策立案業務
(森のいいこと事業)
木の温かさ、心地よさ、気持ちよさ、やすらぎを感じてもらいながら、心身の健康を増進していただくことを通して、森と人を結ぶ実業を推進します。
○森林から生まれたグッズ販売
バイオマスエネルギー利用機器の企画・販売
バイオマスの普及啓発のための支援業務
○林業体験を含めたグリーンツーリズム業務

森のエネルギー研究所は、森林の恵みを最大限に引き出す事業を今後ともチャレンジ精神で開拓していきます。ありがとうございます。
株式会社森のエネルギー研究所(http://www.mori-energy.jp/

森のいいことWebShopが開店しました!
(森のいいこと事業)http://www.mori-good.jp/

このコーナーでは、キャンペーンの賛同団体を順番に紹介していきます。次回は、NPO法バイオマス産業社会ネットワークです。お楽しみに!

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[5.今月の薪炭クッキング]

 謎のクレイジー尚炭(なおずみ)先生に教わった、美味しさと驚きに満ちた薪炭料理のとりことなったOLの真炭(ますみ)さんは、期待に胸をふくらませ、今日も薪炭クッキング教室の扉を開けたのであった。(このコーナーは、真澄さんと尚炭先生の会話形式でお送りします)

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(尚)夏といえば、浜辺でバーベキューじゃ!
(真)バーベキューといえば肉!肉ですよね。ジュッと焼いて、焼肉のたれをタラーっ・・・。
(尚)ふん、そこが問題じゃ。毎度同じ味付けで、よくも飽きないもんじゃ焼き
(真)え、でも肉といえば焼肉のタレか醤油しか浮かばないわ。。。
(尚)そ・こ・で・じゃ。エスニック風はいかがかの?いつもと違う味で、手軽に、しかも安い肉でも旨さ百倍じゃぞ。市販の味ばかりでは、舌がジンマシンじゃ。材料を混ぜるだけで極上のタレが作れるぞ。
(真)ふ〜ん、混ぜるだけならやってもいいかな。
(尚)では、秘伝のレシピを伝授じゃ!炭火で肉をじゅわっと焼くのじゃ!
(真)キャ!煙がくさーい。髪の毛に臭いがついちゃうわ。。。
(尚)ばっかもん!その煙が旨さの秘訣なのじゃ!!単なる煙ではない。肉のしたたりが炭火によって煙となり、肉を燻し、旨みが増すのじゃぞ。まさに職人の成せる技じゃな。
(真)そっか。煙に燻されて、私も美味しさアップですね!
(尚)・・・。ささ、ビールで乾杯じゃ(無視)!

★今月の薪炭クッキングレシピ★
## 真夏の焼肉 エスニック風 ##

■材料:
   【エスニックソース】
にんにく(すりおろす) 1かけ
玉ねぎ(すりおろす) 大さじ2
大葉(粗みじん切り) 3枚
パイナップルジュース(リンゴジュースでも可)大さじ2
ナンプラー 大さじ2
一味唐辛子(豆板醤、ラー油でも可)
塩コショウ
   【食材】
肉(食べたい量)
サラダ菜
レモン汁
■作り方:
▽ ソースの材料を混ぜます。
▽ ソースに、肉を最低10分漬けます。
▽ 肉を炭火で焼いてレモン汁を絞り、サラダ菜で巻いてほおばります。

コリアンダーやバジルの葉、XO醤をお好みで入れてもおいしい

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[6.コラム「炭わが人生」]
天上の炭風呂(国際炭やき協力会 広若剛)

 20年ほど前の夏の夜だった。激しい雷雨の中、私たちは真っ暗な山道を登っていた。場所は檜原村、東京のチベットと呼ばれる険しい山村である。この頃私は、ある企業が自分の持ち山で炭窯を作るというので、そのための山の整理や資材運びのアルバイトをしていた。ある夕方その企業が催した宴会に出た後、一緒に飲んでいた地元の炭やき・市川さんの家に誘われて、二次会をすることになった。山の上にある市川さんの家へ向けて数人で登っていく途中に、突然雷雨に襲われたのだ。暗闇でしかも雨の夜だったから、かなり長い時間だったような気がするが、実際は30分くらいだっただろう、急勾配のくねくねとした山道の果てに市川さんの家があった。
 びしょ濡れの一行を見た市川さんの奥さんは特にびっくりもせず、にこにこしながらお風呂を用意してくれた。一番先に入ったのは私の師匠で、市川さんと昔から付き合いのある炭やき銀爺こと杉浦銀次氏。30分ほどしてようやく風呂から出てきた銀チャンは「いや〜やっぱり炭の風呂は最高だ。つい寝ちまったよ」とはしゃいでおられる。「あんたも入って来なよ」と言われて風呂場に行くと、炭の燃える匂いがかすかに残っている感じ。早速お湯につかると、なんともホッとして危うく寝そうになった。
 風呂から上がると、みんなは飲み直しの真っ最中で、風呂で生き返った銀チャンが早速メートルを上げているところだった。「市川さんもこんなぶっきらぼうな表情してて、ちゃんと奥さん孝行してるじゃない。やっぱり炭で沸かしたお風呂が一番疲れが取れるよ。ご婦人には炭の風呂が一番だよ、ねぇ奥さん」と言うと、奥さんが「そうなんですよ。それにね、あれくらいの風呂だとカンテキ(炭の火熾し器)いっぱいにうちの人の炭入れとけば、お風呂がちょうどいい温度になるんですよ。そっちの方がほんとはありがたいんですけどね」と笑っている。「なるほど、カンテキ一つ突っ込んどけば風呂焚きしないで済むのか。そりゃますます奥さん孝行だ。でも奥さん、昔は炭でお風呂を沸かすような贅沢ができるのは将軍様だけだったんだよ。炭で沸かしたお湯は茶道のお湯でもそうだけど、柔らかいんだ。だから肌当たりもしっとりしてて肌がつやつやになるんだ。だから奥さんの肌もいつまでもきれいでしょ?まあ言ってみればご主人が炭やきしてきたから奥さんもこんな山の中で大奥みたいな暮らしができるわけだよな。奥さん、炭やきの女房で良かったなぁ」と言うと「先生は面白いなぁ」と楽しそうに笑い、横では無口な市川さんが、しかめっ面で私に焼酎の一升瓶を差し出していた。家の周りで作ったきゅうりやトマトを齧りながら飲む宝焼酎(もちろん甲類)はすばらしく純粋な味がして、食べるほどに飲むほどに体がどんどんきれいになっていく錯覚を楽しんだ夜だった。
 当然その夜は市川さん家に泊めてもらった翌朝、外に出てみて驚いたのは家の下に雲があったことだ。こんな高くまで登ったのかと思い、茫然とした。天上のきれいな空気と新鮮な野菜、そして将軍様の炭風呂でリフレッシュしてまたこの日も山仕事に出かけたのだった。

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*編集後記*
土用の丑の日には、ウナギを炭火で食べる。これが日本人の伝統だったわけですが、ヨーロッパ沖の稚魚の乱獲で、中国での養殖が難しくなるとか。そうなると中国産のウナギに頼っていた日本は、非常に困る可能性があるらしいのです。ところが逆に秋の風物詩であるサンマは、比較的豊漁で、むしろ漁価の下落に悩んでいるとか。漁業の世界も科学的な資源管理が求められていると言います。
林業との比較で色々と見えてくるものがありそうですね(相川)。